【編集長の視点】ヤフーは自己株式取得、増配と下期業績伸び悩みが綱引きしもみ合い

2013年10月28日 10:10

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  ヤフー <4689> は、8円高の509円と反発して寄り付いたあと8円安と伸び悩み、前週末終値を挟むもみ合いに変わっている。前週末2日大引け後に今3月期第2四半期(2Q)累計決算と期末配当の増配、自己株式取得を同時発表、その2Q累計業績が、今年7月の上方修正値を上ぶれて着地し、初開示した3月通期業績で純利益の連続過去最高更新を予想したが、2Q累計業績に比べ下半期の業績が伸び悩み市場コンセンサスを下回ることが響き、10月7日につけた株式分割権利落ち後高値583円を前に利益確定売りが交錯している。

  2Q累計業績は、利益が7月の上方修正値より22億円~14億円上ぶれ前年同期比20%増収、13%経常増益、19%純益増益と連続増益率を伸ばした。ディスプレイ広告では「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク」の売り上げが増加し、検索連動型広告も積極的な販売活動を展開、ゲーム関連サービス、データセンター関連も続伸、この増収効果で売上原価、人件費、販売促進費を吸収して上ぶれ着地につながった。

  初開示した3月通期業績は、連続の増収増益を予想、純利益は1209億9000万円(前期比5%増)と前期の過去最高を更新する。ただ、10月からインターネットショッピングサービスのストア出店料を無料化したことから2Q累計業績に対して下期業績は伸び悩み、通期純利益は、市場コンセンサスを90億円超下回る。期初に未定としていた期末配当は、4.21円として株式分割(1対100)の権利落ち前の前期実績401円に対して実質20円の増配をする。

  自己株式所得は、3月発表分に続き今年2回目で資本効率向上と株主還元を目的に取得上限を6000万株(発行済み株式総数の1.0%)、300億円、取得期間を10月28日から来年1月11日までとして実施する。前回の自己株式取得では、取得終了後の3月末に自己株式消却、それに伴う前期配当の増配も発表しており、株価材料として注目される。

  株価は、株式分割歓迎で5万5800円の高値をつけて分割権利を落とし、落ち後にインターネットショッピングサービスのストア出店料無料化のeコマースの新戦略発表で落ち後高値をつけ、500円台を出没している。強弱感の綱引きが続こう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【飛び乗り飛び降りコーナー】日本基礎技術は4営業日続伸、地すべり工事の強さ評価(2013/10/23)
【株式評論家の視点】アンリツは最終期日が接近、決算発表を契機に出直り相場へ転換(2013/10/24)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事