【アナリスト水田雅展の銘柄分析】うかい月次売上好調、8ヶ月連続プラス、株価モミ合い煮詰まる

2013年10月18日 09:09

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  高級料理店うかい <7621> (JQS)の株価はボックス展開だが、徐々に下値を切り上げている。足元の月次売上の好調や通期業績増額の可能性も支援材料であり、ボックス上放れて3月高値を試すだろう。

  飲食事業(高級和食・洋食店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。新たな成長ステージに向けた戦略として、サービス力向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の多面展開、和食店のお土産品強化、新業態の出店、海外企業との業務提携などを加速している。海外では13年6月に、台湾・高雄市のFIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結しており、実質的な海外初出店となる。

  9月24日には、うかいの新業態・和食店舗「(仮称)銀座kappou ukai(呼称:割烹うかい)」の新規出店を発表した。営業開始時期は14年4月予定で、初年度売上高は2億50百万円見込みとしている。

  今期(14年3月期)業績(非連結)見通しは、売上高が前期比1.0%増の118億09百万円、営業利益が同5.6%増の4億01百万円、経常利益が同60.8%増の3億42百万円、純利益が同61.2%増の2億76百万円としている。サービス力向上に向けた人件費増加で小幅営業増益の見込みだが、第1四半期(4月~6月)営業利益の通期見通しに対する進捗率は高水準だったため、通期増額の可能性があるだろう。

  飲食事業の月次売上高(前年比、速報値)を見ると、全店ベース(既存店も同じ)が13年4月102.3%、5月108.4%、6月107.8%、7月102.9%、8月107.1%、9月102.2%で8カ月連続プラスとなった。9月の客単価は103.4%で7カ月連続プラスと好調を維持している。引き続き高額消費の活発化が追い風のようだ。4月~9月累計の売上高は105.1%となった。

  なお9月24日に第2四半期末および年間配当の減額修正を発表し、第2四半期末は2円(従来予想は5円)、期末配当は10円(変更なし)、年間配当は12円(従来予想は15円)とした。第2四半期末配当金として予定していた原資の一部を新規出店投資に充当するとしている。

  株価の動きを見ると、7月以降は概ね1700円~1750円近辺の狭いレンジでボックス展開が続いている。ただし煮詰まり感を強めながら下値を徐々に切り上げている。配当減額修正の影響も限定的であり、ボックス上放れのタイミングが接近しているようだ。

  10月17日の終値1720円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS55円91銭で算出)は31倍近辺、今期予想配当利回り(修正後の会社予想の年間12円で算出)は0.7%近辺、実績PBR(前期実績のBPS809円98銭で算出)は2.1倍近辺である。

  週足チャートで見ると、26週移動平均線がサポートラインとなって徐々に下値を切り上げている。足元の月次売上の好調や通期業績増額の可能性も支援材料であり、ボックスレンジから上放れて3月の年初来高値1808円を試すだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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