【アナリスト水田雅展の銘柄分析】アドアーズは下値確認、200円前後で「トリプル底」形成

2013年10月16日 08:23

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  アミューズメント事業や不動産事業のアドアーズ <4712> (JQS)の株価は、戻り高値圏から反落したが、短期調整が一巡して切り返しの動きを強めている。収益改善基調やカジノ関連のテーマ性を評価して上値を試す展開となりそうだ。

  アミューズメント施設運営事業、商業施設の設計・施工事業、不動産事業を展開し、筆頭株主のJトラスト <8508> との連携を強化して収益改善を進めている。13年2月には、Jトラストの子会社で戸建て住宅分譲のキーノート、アミューズメント機器用景品企画・販売のブレイクを子会社化し、Jトラストグループ内で建築・不動産事業とアミューズメント事業の中核を担う位置付けとなった。

  13年7月には、ゲオが運営する店舗でのカプセル自動販売機設置・運営受託契約を解消し、設置した自動販売機本体と景品をゲオに売却する基本合意書を締結している。受託解消による事業収益への影響は軽微であり、経営資源集中に向けて他顧客への設置・運営受託も解消を進める方針だ。収益改善に繋がりそうだ。

  今期(14年3月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比15.0%増の230億円、営業利益が同2.6倍の11億円、経常利益が同2.7倍の10億円、純利益が同3.6倍の6億円としている。前期に実施した希望退職や不採算店舗閉鎖の効果で、アミューズメント施設運営事業の収益が大幅に改善する。さらに子会社化したキーノートとブレイクの連結も寄与する。

  10月11日に発表した月次売上動向を見ると、13年9月のアミューズメント施設既存店売上高(前年比、速報値)は95.3%だった。メダルゲームは堅調だったが、3連休に台風などの悪天候となったことも影響したようだ。ただし四半期別に見ると、第1四半期(4月~6月)の95.3%に対して、第2四半期(7月~9月)は98.4%となり改善基調のようだ。

  株価の動きを見ると、9月19日の戻り高値275円から反落して10月8日に190円まで調整する場面があった。しかし終値ベースでは200円を割り込むことなく、足元では230円近辺に戻している。短期調整が一巡して切り返す動きだろう。

  10月15日の終値229円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS4円30銭で算出)は53倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間2円で算出)は0.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS72円98銭)は3.1倍近辺である。

  日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線を回復する動きを強めている。短期調整が一巡した形であり、カジノ関連のテーマ性や収益改善を評価して上値を試す展開となりそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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