【アナリスト水田雅展の銘柄分析】川崎近海汽船は13週線が26週線を上抜くゴールデンクロス接近

2013年10月15日 09:27

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  川崎近海汽船 <9179> (東2)の株価は、水準切り上げの動きを強めて本格出直り局面のようだ。今期(14年3月期)通期業績の増額期待、海洋資源開発関連のテーマ性、指標面の割安感が支援材料であり、3月高値333円も視野に入るだろう。

  石炭・木材・鋼材などの輸送が主力の近海部門と、石炭・石灰石・紙製品・農産品などの輸送やフェリー輸送が主力の内航部門を展開している。5月に発表した中期経営計画(14年3月期~16年3月期)では、16年3月期売上高457億円、営業利益28億円、経常利益26億50百万円、純利益17億円を目標として、新造船など3年合計投資額115億円も掲げている。

  また新規分野として8月に、オフショア・オペレーションとの業務提携を発表した。日本沿岸・近海における海洋資源開発・探査・掘削設備および洋上再生可能エネルギー設備に関わる支援船業務を行う合弁会社を設立し、海洋開発に関わる本格的なオフショア支援船の運航を目指すとしている。

  今期連結業績見通しは売上高が前期比2.4%増の435億円、営業利益が同0.7%減の17億50百万円、経常利益が同2.8%減の16億円、純利益が同6.7%減の10億円としている。燃料費上昇などで営業微減益見込みだが、内航部門では輸送量が好調に推移している。そして9月13日に第2四半期累計(4月~9月)の増額修正を発表していることを考慮すれば、通期見通しについても増額の可能性があるだろう。なお10月31日に第2四半期累計(4月~9月)の業績発表を予定している。

  株価の動きを見ると、8月中旬の250円台を直近安値として水準を切り上げた。9月17日には第2四半期累計業績の増額修正を好感して296円まで上伸した。その後は戻り一服の形となって一旦反落したが、足元では290円近辺まで戻している。利益確定売りをこなして本格出直り局面のようだ。

  10月11日の終値288円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS34円06銭で算出)は8~9倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間9円で算出)は3.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS741円49銭で算出)は0.4倍近辺である。

  日足チャートで見ると75日移動平均線が下値を支えて反発し、一旦割り込んだ25日移動平均線を回復した。また週足チャートで見ると、26週移動平均線を突破して強基調に転換した形だ。さらに、13週線も26週線を上抜くゴールデンクロスが接近している。通期業績の増額期待、海洋資源開発関連のテーマ性、さらに指標面の割安感も支援材料であり、3月高値333円も視野に入るだろう。(アナリスト水田雅展の銘柄分析)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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