【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ラクーンは一気に26週線突破、本格上昇開始

2013年10月15日 09:23

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  電子商取引(EC)サイトを運営するラクーン <3031> (東マ)の株価が動意付いて7月の戻り高値を突破した。強基調に転換した形だ。EC(電子商取引)市場拡大が追い風であり、好業績を見直す動きだろう。

  アパレル・雑貨分野の企業間電子商取引サイト「スーパーデリバリー」を運営するEC事業を主力として、締め支払い決済サービスの「Paid」サービス、売掛債権保証事業など周辺分野に事業領域を広げている。主力の「スーパーデリバリー」は質の高い会員小売店と出展企業を獲得したうえで、利便性の高いサービス提供などによって客単価や稼働率の向上に取り組んでいる。

  今期(14年4月期)連結業績見通しは、レンジ予想で売上高が103億円~106億円(前期比5.2%増~8.3%増)、営業利益が2億20百万円~2億30百万円(同21.5%増~27.1%増)、経常利益が2億10百万円~2億20百万円(同19.3%増~25.0%増)、純利益が1億25百万円~1億35百万円(同6.0%減~1.5%増)としている。純利益は税負担正常化で横ばい見込みだ。

  第1四半期(5月~7月)は、主力のEC事業で減価償却費増加が利益圧迫要因だったが、売掛債権保証事業の収益改善効果が寄与して増収営業増益だった。13年7月末時点の「スーパーデリバリー」会員小売店数は3万7570店舗(13年4月末比1030店舗増加)で、出展企業数は952社(同9社減少)、商材掲載数は38万3771点(同1万4052点増加)と好調に推移している。通期ベースでも好業績が期待されるだろう。

  株価の動き(5月1日付で1株を300株に株式分割)を見ると、9月の直近安値圏330円近辺から反発して水準を切り上げた。10月に入って一旦は反落して自律調整の形となったが、10月11日にはストップ高水準となる前日比80円(20.67%)高の467円まで急騰する場面があり、7月の戻り高値458円を突破した。好業績を見直す動きだろう。

  10月11日の終値462円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社レンジ予想の連結EPSの中間値23円86銭で算出)は19~20倍近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS246円54銭で算出)は1.9倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線がサポートラインの形となり、週足チャートで見ると26週移動平均線を一気に突破した。下値固めが完了して強基調に転換した形であり、当面は人気が継続しそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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