【話題】国内外で大型M&Aが加速

2013年9月25日 07:25

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  国内外で大型のM&Aのニュースが相次いでいる。グローバル競争が激化する中で成長に向けた拡大戦略が加速する形だ。

  9月24日、住設機器大手のLIXILグループ(旧住生活グループ) <5938> は日本政策投資銀行と共同で、住設機器で欧州最大手の独グローエ社を買収する方向で最終調整に入ったと伝えられた。独グローエ社の主要株主である投資ファンドなどから大半の株式を2000億円強で買い取り、負債の引き継ぎを含めた買収総額は約4000億円となる。

  会社リリースは「本日の一部報道について、現時点で決定している事実はありません、決定次第速やかに開示いたします」としているが、この報道が伝わると株価は下げ幅を広げる展開となった。11年に買収した建材大手の伊ペルマスティリーザ(買収総額約600億円)、13年8月に買収した衛生機器大手の米アメリカンスタンダード(買収総額約531億円)を上回る大型M&A案件であり、市場は財務面への懸念や増資への警戒感を強めた形だ。

  一方、半導体製造装置世界1位の米アプライドマテリアルズと同3位の東京エレクトロン <8035> は9月24日、14年後半をメドに経営統合すると発表した。各国の競争法の認可が必要になるが、規模拡大、開発リソースや部材の共通化によるコスト削減などの相乗効果を狙うとしている。

  世界1位と3位の経営統合で、同2位の蘭ASML社の2倍という圧倒的な規模を確保することになり、半導体製造装置業界の再編を加速させるだけでなく、世界の半導体メーカーの設備投資に対しても影響を与えそうだ。この発表を受けて米アプライドマテリアルズの株価は急騰している。

  あらゆる産業分野でグローバル競争が激化する中、こうした大型M&Aの流れが加速しそうだ。世界的に見ても大型M&Aが成功した事例が意外と少ないことや、過大なM&Aによる財務面の懸念や増資に対する警戒感で、株式市場がネガティブな反応を示す事例が多いことにも注意が必要だが、成長に向けた適切なM&A戦略であれば株式市場での評価は高まるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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