グリー、東京電力など/本日の注目個別銘柄

2013年8月21日 16:17

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記事提供元:フィスコ


<3632> グリー 842 -61売り優勢。ゲームソフト15社がスマホ向けゲームの顧客開拓で提携すると報じられている。顧客の相互誘導や共通の窓口サイトを設けて、利用者を囲い込んでいく方針。複数社のゲームを束ねたこうした仕組みは、同社やDeNA<2432>などのゲーム配信会社が手掛けてきたとされている。ソフト会社の「自前路線」に伴い、同社などは、ソフト会社から手数料を得るモデルが曲がり角を迎えつつあると指摘されている。

<5726> 大阪チタ 1981 +165買い気配から大幅高。クレディ・スイス(CS)では投資判断を「アンダーパフォーム」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も1650円から2100円に引き上げている。チタン製錬業界は、長い低迷期を抜け、徐々に回復期に向かう途上にあると見ており、航空機の豊富な受注残や堅調な生産機数増などから、次の上昇サイクルは息の長いものになる可能性が高いとしている。なお、同社の株価には出遅れ感が強く、昨年高値との比較では、現在は半値以下の水準にある。

<8035> 東京エレク 4240 +155買い先行。7-9月期の半導体製造装置受注高は1050億円前後、前四半期比7%増になる見通しと報じられている。つれて、市場では今期営業利益の上振れ期待が高まる状況とも。会社側のガイダンスでは、7-9月期受注は前四半期比横ばいの方向性が示されていたもよう。なお、会社側の通期営業利益計画は180億円、アナリストコンセンサスは220億円強であり、業績上振れは想定内ではある。

<6146> ディスコ 5750 +180買い優勢。ゴールドマン・サックス(GS)が投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、コンビクション・リストに新規採用していることが評価材料につながっている。目標株価も6410円から6930円に引き上げている。シェア80%など圧倒的な競争優位を持ち、相対的に高いキャッシリターンを有している同社だが、最近の株価低迷で買いチャンスが到来したと考えているもよう。業界内では、15.3期に過去最高益更新を予想するのは同社のみとみているようだ。

<6856> 堀場製作所 3315 +130大幅高。みずほ証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も3700円から4300円に引き上げている。収益の2本柱である自動車計測機器、半導体機器の拡大が揃って期待できるとの見方。こうしたなか株価調整で割安感が台頭しており、投資判断引き上げの好機と判断しているようだ。

<2281> プリマハム 188 +5しっかり。業績が苦戦のハム・ソーセージ大手の中で、同社の好調が目立っていると報じられており、見直し材料へとつながっている。他3社が2ケタ減益を余儀なくされる中で、4-6月期営業利益は17億円で前年同期比9%増と増益を確保。他社に先駆けて取り組むコンビニ向け総菜事業が伸びたもよう。

<9449> GMO 1186 +30買い優勢。LINE関連の一角として買われているもよう。同社はスマホ向けリワード広告配信「GMO SmaADリワード」で「LINEフリーコイン」の販売などを手掛けている。LINEはネット通販事業に参入と報じられているほか、本日はカンファレンスが開催予定ともなっており、グローバル展開など今後の展開について説明があるもよう。

<9501> 東京電力 557 -57急落。7月29日の安値559円を割り込んで短期資金の見切り売りが加速化する状況となっている。原子力規制委員会では、福島原発の汚染水流出について、国際原子力・放射線事象評価尺度をレベル3に引き上げている。高濃度汚染水の漏洩量は約300トンになっているもようだ。本日は電力株が一斉安となっている流れも、マイナス材料につながっている

<9041> 近鉄 396 -27後場は売り気配スタートに。前引け後に、公募増資の実施を発表しており、希薄化や需給懸念につながっている。増加株式数は最大で、発行済み株式数の11%強の水準となる。調達資金の使途としては、「あべのハルカス」建設工事資金、借入金返済資金などとしている。足元では公募・売出を実施する銘柄が相次いでおり、需給面での警戒感などもより強まる状況とみられる。

<6770> アルプス 696 -32大幅続落。6月27日以来の700円割れに。みずほ証券では、投資判断「買い」継続ながら、足元の業績はややネガティブな印象と指摘している。固定費削減効果に遅れの生じる可能性があること、途上国スマホ向け売上が期待ほど拡大していないもようであること、タッチパネル売上が想定比弱含みであることなどから、下期業績にはやや警戒感も強めているようだ。

<4676> フジメディア 185000 +3100買い優勢。シティではカジノ関連のレポートをリリースしているもよう。市場規模は1.3-1.5兆と期待、シンガポールを抜いて、アジアではマカオに次ぐ第2位の市場規模になると試算しているもよう。東京・大阪・沖縄の3ヶ所にカジノが作られることが前提と。同社などを関連銘柄として注目しているようだ。《FA》

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