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NECがスマホ事業から撤退、製品の新規開発中止を発表
NECは31日、ICTを活用した高度な社会インフラを提供する「社会ソリューション事業」を軸とした成長戦略を加速すべく、NECカシオモバイルコミュニケーションズが担う携帯電話端末事業の見直しを決定したと発表した。
具体的には、7月31日付でスマートフォンの新規開発を中止し、現在販売中の機種をもって生産および販売を終了する。なお、スマートフォンに関する保守は引き続き行う。また、従来型携帯電話機の開発および埼玉日本電気株式会社(本社:埼玉県児玉郡神川町)での生産は継続する。埼玉日本電気については、従来型携帯電話機の生産に加え、社会ソリューション事業で活用する。なお、NECが行っているタブレット事業については継続していく。
スマートフォンの急速な普及など携帯電話端末の市場が大きく変化する中、競争力の維持・強化にはスケールメリットが重要となっている。しかし、NECの携帯電話端末事業は出荷台数が減少傾向にあり、今後の業績改善を見通すことが難しくなっていた。こうした状況を踏まえて携帯電話端末事業の方向性について総合的に検討した結果、今回の決定に至った。
NECはポートフォリオ経営を一層強化し、経営資源を社会ソリューション事業に集中していく方針。今後、携帯電話端末事業で培った無線通信や端末開発、ヒューマンインタフェースなどに関する技術・ノウハウを社会ソリューション事業に活用することで同事業の強化を図る。これに伴い、NECカシオモバイルコミュニケーションズ社の従業員については、継続事業に従事する従業員を除き、NECグループ内で社会ソリューション事業を中心に再配置する。
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