【最高益更新特集】サクセスホールディングスの13年12月期は3期連続の最高益更新

2013年7月31日 11:59

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■病院・大学・企業など事業所内の保育施設受託運営と認可保育園などの公的保育施設の運営が好調

 保育園運営のサクセスホールディングス<6065>(東2)の業績が好調に推移している。今期(13年12月期)は3期連続最高益更新の見込みだ。待機児童解消政策関連のテーマ性があり、中期成長期待が強い。

 保育園・保育施設を運営するサクセスアカデミー(1989年12月設立、1991年事業所内保育事業を開始)の持株会社として2010年11月に設立した。そして2012年8月にJASDAQ市場に新規上場し、2013年4月には東証2部市場に上場している。

 横須賀市などの公立病院内保育施設の受託運営で実績を積み上げ、2004年に認可保育園に参入して成長を加速した。現在は病院・大学・企業などの事業所内保育施設を受託運営する受託保育事業と、認可保育園・認証保育所・公設民営保育園・学童クラブ・児童館・全児童対策事業施設など公的保育施設を運営する公的保育事業を展開している。売上高は、保育施設運営業界における上場会社の中で2位級の規模である。

 前期(12年12月期)末時点の運営施設数は受託保育事業151施設、「にじいろ保育園」など公的保育事業54施設の合計205施設である。地域別に見ると関東地区161施設、関西地区17施設、中部地区15施設、東北・北陸・信越地区12施設であり、神奈川県と東京都を地盤としている。

 重点戦略として営業の強化、受託保育事業と公的保育事業の連携、事業効率の向上、保育の質の維持向上、人材の確保・育成、認可保育園開設用不動産の確保などを掲げている。受託保育事業は東北、東京、名古屋、大阪の各重要エリアに支店を設けて全国エリアでの事業展開を可能とする体制を構築し、24時間保育や英語教育の実施など高付加価値の保育サービスの提供、多様な保育需要に応じたサービスの提供を強化する。公的保育事業は当面、最大の需要地である首都圏を中心に展開する方針だ。

 業績は好調に推移している。前期の連結業績は売上高が前々期比20.7%増の72億48百万円、営業利益が同14.0%増の4億12百万円、経常利益が同34.3%増の6億60百万円、純利益が同37.5%増の3億53百万円だった。新規施設開園準備費用などで販管費が増加したが、施設数増加による増収効果に加えて、公的保育事業で新規開設施設の稼働率が想定以上だったことや、営業外収益での公的保育事業に係る設備補助金も寄与した。

 セグメント別に見ると、受託保育事業は売上高が同6.2%増の32億53百万円、営業利益(全社費用調整前)が同1.8%減の3億69百万円、公的保育事業は売上高が同35.7%増の39億94百万円、営業利益(同)が同21.7%増の4億52百万円だった。受託保育事業に比べて1施設当たりの規模が大きい公的保育事業が大幅増収だった。

 今期の連結業績見通しは売上高が前期比15.9%増の83億97百万円、営業利益が同28.9%増の5億32百万円、経常利益が同6.1%増の7億円、純利益が同5.0%増の3億70百万円としている。持株会社として3期連続での最高益更新の見込みだ。セグメント別には受託保育事業が同5.7%増収、公的保育事業が同24.1%増収の計画だ。

 営業外収益での公的保育事業に係る設備補助金が減少するため経常利益の伸びは小幅だが、待機児童解消が遅れている都市部を中心として保育サービスの需要が旺盛であり、前期開設施設の通期寄与、今期新規開設施設の順調な稼働、利用者数の増加、施設稼働率の上昇、施設運営の効率化などで増収増益見込みだ。なお今期から配当を開始して、第2四半期末15円(普通配当10円、記念配当5円)、期末10円で年間25円の予定としている。

 第1四半期(1月~3月)は売上高が前年同期比20.1%増、営業利益が同3.3%増、経常利益が同0.2%減、純利益が同8.7%増だった。セグメント別に見ると受託保育事業が同2.6%増収、同15.9%営業減益、公的保育事業が同38.4%増収、同46.1%営業増益だった。

 今期は4月に新規施設の開設が集中し、開園準備費用が第1四半期に発生したため営業利益は小幅増益にとどまったが、通期予想に対する進捗率は売上高が23.7%、営業利益が27.6%、経常利益が19.6%、そして純利益が21.1%である。4月に開設した施設が第2四半期(4月~6月)から寄与することを考慮すれば概ね順調な水準だろう。なお8月9日に第2四半期累計(1月~6月)の業績発表を予定している。

 新規契約も想定以上に好調な模様であり、来期(14年12月期)以降の収益拡大も期待できそうだ。待機児童解消、子育て支援拡充、働く女性支援という国の重点政策を背景に中期成長期待が高まるだろう。

 株価の動きを見ると、5月7日の高値3810円から反落して、6月7日の1623円まで調整した。その後は1700円~2000円近辺のレンジで下値固めが完了し、2000円~2500円近辺のレンジに水準を切り上げている。

 7月29日の終値2036円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS70円76銭で算出)は29倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間配当25円で算出)は1.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS266円24銭で算出)は7.6倍近辺である。中期成長力を評価して高値圏回帰の展開が期待されるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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