【アナリスト水田雅展の銘柄分析】山下医科器械は調整の最終局面、14年5月期も連続2ケタ増益で仕込み場

2013年7月30日 09:20

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 医療機器商社の山下医科器械<3022>(東1)の株価はやや軟調展開だが、調整の最終局面だろう。

 九州を地盤とする医療機器商社で、医療機器の販売・メンテナンス、医療材料・消耗品などの販売を主力として、子会社イーピーメディックは整形インプラントの製造販売を展開している。

 九州最大の需要地である福岡県での市場シェア拡大戦略を推進し、医療機関から物品管理含めた複合的サービスのニーズが高まっていることに対応して、SPD(病院医療材料管理業務)の契約施設数増加を進めている。営業エリア拡大も徐々に進める方針であり、政府の成長戦略も追い風として中期的に収益拡大が期待されるだろう。

 7月11日発表の前期(13年5月期)連結業績は前々期比6.3%増収、同27.5%営業増益、同24.3%経常増益、同98.9%最終増益で計画を上回った。医療材料償還価格引き下げや販売競争激化などがマイナス要因だったが、検査用・手術用機器や低侵襲治療機器などの販売が順調に拡大し、建て替え案件増加に伴い設備工事・機器の受注が想定以上に増加した。SPD契約による医療材料・消耗品の販売も好調だった。前々期に開業した医療モール(広島県福山市)のテナント増加による賃料収入増加も寄与した。

 今期(14年5月期)見通しは売上高が前期比0.3%増の473億29百万円、営業利益が同25.3%減の4億22百万円、経常利益が同23.9%減の4億97百万円、純利益が同30.5%減の2億79百万円としている。設備工事・機器関連の減少、福岡SPDセンターの新設や人件費の増加などで減益見込みだが、設備工事・機器関連など入札案件の見通しが難しいため保守的な見通しとしている。通期上振れの可能性が高いだろう。なお配当は前期の年間48円に比べて15円減の年間33円(期末一括)としている。

 株価の動きを見ると、5月17日の年初来高値2538円から6月7日の安値1580円まで一本調子に調整した後、7月上旬に一旦は2000円台を回復したが、今期減益見通しを嫌気する形で反落した。足元は1600円台と6月の安値圏に回帰してやや軟調展開である。

 7月29日の終値1665円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS109円61銭で算出)は15~16倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間33円で算出)は2.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS2157円57銭で算出)は0.8倍近辺である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線近辺を割り込んだが、指標面に割高感はなく、調整の最終局面だろう。市場拡大が期待される医療関連のテーマ性も支援材料であり反発局面が期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展) (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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