【編集長の視点】アスクルは大幅減益転換予想で市場コンセンサスを下回り急反落

2013年7月4日 10:08

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  アスクル <2678> は、208円安の1678円と急反落している。前日3日大引け後に5月期決算を発表、前期純利益が、今年3月の上方修正値を上ぶれ過去最高を更新して着地したが、今期は、税負担の平準化で純利益の減益転換のほか、営業利益、経常利益とも2ケタ減益と予想、市場コンセンサスを大きく下回ることから、5月13日につけた年初来高値1990円の目前水準で利益確定売りが先行している。東証第1部値下がり率ランキングの第1位として売られている。

  前期業績は、前々期比6%増収、4%営業増益、11%経常増益、2.1倍純益増益と続伸した。オフィス通販NO.1からEC(電子商取引)NO.1へ、さらに一般消費者向けのインターネット通販サイト「LOHACO」を立ち上げるビジネスモデルへ転換、商品別では洗剤、トイレットペーパー、ティッシュペーパーの日用品、飲料、マスク、梱包資材などの売り上げが拡大、原価低減活動やプライベートブランド商品の増加によって、「LOHACO」の認知度向上のための広告宣伝費拡大や既存物流センター拡充の地代負担増などをカバーした。

  純利益は、中国子会社の解散で税金費用が減少し大幅増益となった。今期業績は、最重点課題の「LOHACO」のシェア拡大に向けて、13億円の広告宣伝費を投入し価格戦略も強化、物流基盤増強に向けて総額218億円を投資、減価償却費負担も重なることから、営業利益を60億円(前期比12%減)、経常利益を60億円(同17%減)、純利益を税金費用の平準化で30億円(同48%減)と各減益転換を予想、市場コンセンサスを12億円~11億円下回る。

  株価は、今年3月の前期純利益の上方修正で年初来高値1990円まで660円高し全般相場急落に巻き込まれて1482円安値まで突っ込み、医薬品のネット通販開始報道で1920円まで再騰、13週移動平均線を下値支持ラインし下値を切り上げてきた。今期の意欲的なビジネスモデル転換戦略と減益転換予想が綱引きし、下値では強弱感の対立が続こう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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