【編集長の視点】東洋合成は半年ぶり安値から赤字業績織り込み底上げに巻き直し

2013年7月4日 09:32

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

 東洋合成工業<4970>(JQS)は、年初来高値750円から今3月期営業利益・経常利益の赤字転換予想、無配予想に全般相場の急落も波及して、同安値373円まで突っ込んだが、同安値は2012年12月の371円以来の半年ぶりの安値で、このときと同様に底上げに向けて巻き直しが期待できる。同社自身の赤字業績予想に対して、東洋経済会社四季報夏号は、円安効果を重視して黒字継続と観測しており、この強弱が対立する業績予想も、底上げ期待材料として意識されよう。

 同社の業績は、前期業績が、期初予想を上ぶれて減益転換率を縮めて着地したあと、今期業績を売り上げ160億円(前期比13%増)、営業利益2億円の赤字(前期は2億7100万円の黒字)、経常利益1億円の赤字(同同1億3500万円の黒字)、純利益3000万円の黒字(同1億円の黒字)と見込み、配当も、前期の6円から無配転落を予想した。前期業績は、主力事業の感光性材料事業で、高精細化が要求される半導体用途の売り上げが拡大し、為替レートも当初予定より円安に推移したことで上ぶれ着地した。続く今期は、円安や中東諸国の政情不安に起因した原燃料価格の上昇を懸念し、さらに新稼働の香料工場・淡路工場の減価償却費負担増などから赤字転換を予想した。これに対して東洋経済会社四季報夏号は、1ドル=93円を想定する為替レートからの円安効果や、感光材料事業で半導体微細化向けのArf液浸向けなどの先端品比率が前期末に4割に達し、さらに強化されることなどを要因に営業利益を5000万円、経常利益を1億5000万円の各黒字、純利益も、遊休地売却益で2億3000万円の黒字と観測した。

 株価は、昨年末安値371円から自己株式立会外買付取引(買付価格379円)を見直す底値感から今年の年初来高値まで2倍に倍化し、ほぼ往って来いとなった。PERは同社自身の予想と東洋経済会社四季報観測では異なるが、PBRは0.5倍と出遅れており、底上げ再現思惑を高めよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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