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LIXIL、米衛生陶器大手を約530億円で買収 北米市場へ本格進出
LIXILは28日、米ASD Americas Holding Corp.(アメリカンスタンダード社)およびプライベート・エクイティ・ファームの米Sun Capital Partners, Inc.が間接的に支配するSun Plumbing V Finance, LLCと、LIXILがアメリカンスタンダード社の株式100%を取得することに合意したと発表した。取得価額は引き継ぐ負債を含めて総額約5億4200万ドル(約531億円)となる予定。
アメリカンスタンダード社は、北米市場において「American Standard」ブランド等の衛生陶器、浴槽等水回り製品の生産・販売を主要事業とするリーディングカンパニー。
LIXILは近年、グローバル事業を積極的に展開しており、2013年3月期では海外売上が約2,000億円と、LIXILグループ売上の約14%を占めるまでに急成長した。北米市場においては、傘下のPermasteelisaグループが、ハイエンドのカーテンウォール事業を中心とした売上約300億円のプロジェクトビジネスを展開している。
LIXILは今回のアメリカンスタンダード社のグループ入りにより、 北米市場における衛生陶器・浴槽等の住宅設備機器の生産・販売分野へ本格的に進出する。これにより、海外事業の規模は約3,000億円、海外売上比率20%超にまで拡大する予定。
LIXILの藤森義明社長は、「アメリカンスタンダード社は130年以上の歴史があり、北米市場において衛生陶器で1位、水回り設備機器で2位の売上をもつ、この業界におけるリーディングカンパニー。LIXILは中期ビジョンで海外売上1兆円の目標を掲げている。今回の北米市場におけるアメリカンスタンダード社の取得は、今後、LIXILがグローバル事業を大きく展開する上での北米における第一歩であり、LIXILの一層のグローバル化を加速する大きなプラットフォームの一つとなる。既にLIXILは、アジア・パシフィック地域でAmerican Standardブランドを展開しており、今回の北米市場におけるブランド取得により、さらなるブランドの強化や、両社の生産・技術面でのベストプラクティスの共有が見込まれる」と述べている。
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