日産、世界最速の電力駆動レーシングカーを公開 時速300km以上

2013年6月21日 18:59

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「Nissan ZEOD RC」(画像:日産自動車)

「Nissan ZEOD RC」(画像:日産自動車)[写真拡大]

 日産自動車は21日、時速300km以上のスピードを誇る世界最速の電力駆動レーシングカー「Nissan ZEOD RC」を公開した。

 「Nissan ZEOD RC(Zero Emission On Demand Racing Car)」は、2014年のル・マン24時間において、革新的で新しい技術を紹介する車両のための「ガレージ56」枠でレースデビューする予定。将来的なLMP1(ル・マン・プロトタイプ1)クラス参戦に向けて検討していくプログラムの一環として、日産は新しいレース用電動パワートレイン技術のテストを開始する。

 なお、来年のル・マン24時間レース参戦に先駆け、日産は21日、サルテサーキットのパブリックスペースに「Nissan ZEOD RC」を展示した。今後も世界中のファンに向け、YouTubeで視聴可能な「NISMO TVチャンネル」を通じて継続的に情報提供を行っていく。

 日産のアンディ・パーマー副社長は、「日産は、ゼロエミッション・モビリティのグローバルリーダー。世界で最も歴史があり、最もタフで、最も有名な耐久レースにおいて、日産がこれまでバッテリー技術の開発で培ったことを皆さんにお見せできる機会を心待ちにしている。また、『ガレージ56』枠での出場は、日産が将来的にル・マン24時間レースのLMP1クラスに復帰を目指す上で、日産の技術力を今後どのように活用できるのかということを評価するための貴重な技術開発の機会となる。日産は非常に多くのデータを得ることができるだろう」と述べている。

 また、日産は、「Nissan ZEOD RC」用のタイヤを製作するため、フランスのタイヤメーカーのミシュランとパートナーシップを結ぶ予定。

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