三菱重工とアリアンスペース、宇宙ロケットの商業打ち上げで協力覚書を締結

2013年6月7日 17:53

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 三菱重工業とアリアンスペース社は7日、首相官邸において、来日中のフランスのオランド大統領と安倍首相臨席のもと、宇宙ロケットの商業打ち上げに関する共同提案の実施などについての協力覚書(MOU)文書を交換した。MOU交換式には、三菱重工の大宮英明取締役会長とアリアンスペースのジャック・ブルトン取締役営業担当上級副社長が出席した。

 今回のMOUは、これまでの両社の協力の成果を踏まえ、新たに革新的な打ち上げサービスの創造や射場における衛星準備作業の標準化などを検討していくことに合意したもの。これにより、商業打ち上げ市場の更なる発展と、両社事業の一層のサービス向上をはかるのが狙い。

 日本の宇宙産業とアリアンスペースとの協力の歴史は、相互のロケットとペイロードのインターフェースを共通化することを目指して意見交換を行った1990年代初頭に遡る。三菱重工とアリアンスペースはこの礎のうえに新たな協力関係を築き、“ローンチ・サービス・アライアンス”などを結んできたが、今回のMOUはこれをさらに発展させるものとなる。

 今回のMOU締結について、三菱重工の大宮会長は、「当社は、世界の商業打ち上げ市場において50%以上のシェアを誇るアリアンスペースとのMOU締結を大変光栄に思っている。アリアンスペースとの協力により、顧客に対し、より魅力的で価値の高いサービスを提供できるものと確信している。フランスと当社の関係は様々な分野にわたっており、これによりさらに双方の関係が強くなることを期待している」と述べている。

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