H&M傘下の2ブランドが大阪に上陸

2013年6月3日 19:15

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記事提供元:エコノミックニュース

リーズナブルな価格設定でありながら、ファッション性の高いものを提供するアパレルメーカー「H&M」は、いわゆる「ファストファッション」の代表的企業として、若い女性を中心に圧倒的な人気を誇っている。

 その「H&M」が6月1日に、傘下ブランド「MONKI」と「WEEKDAY」を大阪の心斎橋にオープンさせた。それらは「旧H&M EBISUBASHI2」をリニューアルして出店され、全部で4フロア構成となり、地下1階と1階に「MONKI」、2階と3階に「WEEKDAY」がそれぞれ入っている。

 オープン当日は、開店前からおおよそ100人以上の客が並び、店の前には「MONKI」のマスコットキャラクターである「MONKIS(モンキーズ)」の巨大なバルーンが飾られ、「H&M」とは異なるユニークな世界観を全面に打ち出した店内には、女性物のコレクションを中心に、靴やアクセサリーなどのファッションアイテムが、手頃な価格で取り揃えられている。

 「MONKI」は2006年に設立されたブランドであり、年齢層を限定せず、よりファッション性の高い女性をターゲットとしている。同社によれば、「女性に自信を与え、クリエイティブなマインドを刺激することがコンセプト」とのこと。店内はストックホルムのフラッグシップストアと同様に、「The Sea of Scallops(貝の海)」をテーマとしたデザインがなされており、難破船や海の底に沈んだメリーゴーランドなど、ユニークな装飾が訪れたお客の目を引く。今年の夏には、都内に期間限定ショップの展開を予定しており、さらに秋頃には原宿にフラッグシップストアのオープンも予定されている。

 また、「WEEKDAY」は2000年にストックホルムで古着屋として創業、02年に1号店が開業され、08年に「H&M」社の傘下に。「WEEKDAY」はマルチブランドをコンセプトに、多くのオリジナルブランドやコラボレーションライン、ヴィンテージアイテムなど、ターゲットもコンセプトも異なるブランドやアイテムを低価格で提供している。そうして、従来の「H&M」とは違う商品政策や世界観を打ち出すことで、ブランドとしての差別化を図っている。

 異なるコンセプトを持つ2つのブランドを、そうして同じビル内に入れたのは、より広い層への訴求効果を期待してのことか。大阪のキタエリアでは、先日「グランフロント大阪」がオープンしたばかりだが、こうした新たなブランドの出店は、ミナミエリアにも利用客の足を運ばせる大きな話題となることだろう。(編集担当:滝川幸平)

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