【編集長の視点】沢井製薬は急続落、後発医薬品4社は業績動向で明暗分かれ2勝2敗

2013年5月15日 09:56

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<マーケットトーク>

  沢井製薬 <4555> は、880円安の1万2110円と急続落して始まっている。前日14日大引け後に3月期決算を発表、前期業績は、昨年11月の上方修正値を上回って最高純利益を連続更新したが、今期業績の伸び悩みを予想、市場コンセンサスを下回ったことから、今年5月9日につけた上場来高値1万3130円水準で利益確定売りが増勢となっている。

  前日は同社と同業の後発医薬品会社3社も3月期決算を発表、沢井薬と同様に今期業績の伸び悩みを予想して市場コンセンサスに未達となった東和薬品 <4553> は、245円安の4805円と急反落している。これに対して今9月期第2四半期累計業績が、今年2月の予想値を上ぶれた富士製薬工業 <4554> は、78円高の2364円と急続伸し、前日後場取引時間中に決算を発表し、連続の過去最高純利益更新で上場来高値2526円まで買われた日医工 <4541> も、きょう15日も、63円高の2550円と4営業日続伸して始まったあともみ合っており、明暗が分かれている。

  沢井薬の前期業績は、昨年11月の上方修正値を上ぶれ前々期比19%増収、16%経常増益、33%純益増益と続伸した。昨年4月から後発医薬品の使用を促進する制度改正が行われ、6月に5成分15品目、12月に9成分17品目の新製品を上市、なかでも骨粗鬆症治療薬「リセドロン酸ナトリウム錠」は同社1社のみの発売となったことなどで売り上げが伸長、新製剤工場も稼働を開始したことなどが寄与した。今期業績は、政府の後発医薬品使用促進策が新たに打ち出されるのは来期で、今期は追い風にならないと慎重に予想、経常利益180億円(前期比2%増)、純利益116億円(同3%減)と市場コンセンサスをそれぞれ約20億円、約9億円下回る。

  株価は、昨年11月の前期業績の上方修正で9000円台の上値を試し、今年2月発表の前期第3四半期の好決算に反応して1万円台に乗せ高値追いなった。PERは16倍台と割安だが、強弱感激化のなか着地点を探ろう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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