【株式評論家の視点】東芝の会社側見通しは保守的、今期は史上最高利益更新も

2013年5月10日 10:37

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄の見所>

  東芝 <6502> が整理色を鮮明にしているが、下値には連日個人投資家のまとまった買いが流入しており、下げ一巡から反転相場への転換は近い感触だ。

  調整のきっかけは、前2013年3月期の、営業利益が前々期比4%減の1943億円と、従来予想の2600億円を大きく下回ったこと。今2014年3月期については営業利益2600億円と前期比33%増益の見通しが明らかになった。ただ、前期まで2期連続で下振れ着地の経緯があることで、今期の好業績見通しも市場には素直に受け入れられなかったことが売り優先の手口につながっている。

  ただ、決算発表後、2社がレーティング最上位、目標価格引き上げの見通しを打ち出しており、アナリスト筋の評価は高い。今のところ、市場とアナリスト筋の業績に対しる認識にギャップがある。しかし、アナリスト筋では今期の営業利益はこれまでの過去最高(1990年3月期の3159億円)を更新するとの見方が支配的で、目先筋の売り一巡後は急速な切り返し相場に転じる方向性が予想される。

  昨年10月、NANDの値崩れによる赤字が響いて前期業績予想の下方修正を迫られたが、その後生産調整が奏功し、一定程度の値上げが実現している。中国のスマートフォン向けなどの需要も堅調で、円安でその強さを取り戻しつつある。また、2年連続の赤字で収益の足かせとなっていたテレビ事業もさらなる構造改革を進めることにより、今期後半には黒字化の見通しにある。

  今期の想定為替レートは、1ドル=90円(前期は82円)、1ユーロ=115円(同106円)に設定されており、会社側の必要以上の慎重な姿勢が垣間見える。切り返し相場入りが近い感触だ。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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