【株式評論家の視点】日東電工はスマホ向け偏向板の好調が予想以上、今期は増額が有力

2013年5月9日 09:46

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  日東電工 <6988> は再度の新展開入りへ向けスタートを切ったニュアンスだ。4月30日に決算および見通しを発表した。前2013年3月期は売上げ6756億円と前々期比11%増、営業利益は686億円と同21%増の好調な決算だった。続く今2014年3月期も売上げ7650億円と前期比13%増、営業利益は960億円と同39%の好調見通しが明らかにされた。

  4月11日に6900円の年初来高値を示現するなど、決算発表を前に市場の期待値が大きく先行していたため、好決算発表が利益確定の売りを呼び込む結果になってしまっている。

  オプトロニクス部門は、スマートフォン、タブレットPCに用いるタッチパネル用ITO(透明導電性)フィルムの出荷が従来の想定以上に拡大したことが前期好業績の要因だし、今期の連続増益もタッチパネル用ITOのさらなる拡大がけん引する。タブレットPCやスマートフォンの成長が続いているが、同社の手がけるITOフィルムは、既存のガラス基板を用いたタッチパネルと比較して、「薄い」、「軽い」、「割れない」といった特徴が評価され、高級機種の間で採用機種が増加している。同業他社に先行してこれを製品化した同社は技術面や供給力の点で優位に立っており、当面は最終製品の市場を上回るペースで出荷の伸びが続くと推定されている。

  5月に入ってもすでに3社がレーティング最上位を継続し目標価格を引き上げているが、4月以降はまさにアナリスト筋総強気の様相を呈している。従って会社側の今期の見通しも最低ラインの提示で、これをたたき台にどれだけ積み上げていけるかだろう。今のところ会社側の見通しの営業利益960億円に対し、1060億円程度への増額が有力になっている。こうした状況が投資家の間に浸透するにつれ、株価も再び浮揚力を強めていくことが予想される。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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