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ヤクルト、仏ダノンとの戦略提携契約を終了 協業関係は継続
ヤクルト本社は26日、仏ダノンとの間の戦略提携契約を解除すると発表した。また、ヤクルトとダノンとの間の今後の協業関係に関する覚書を締結することを併せて発表した。
ヤクルトとダノンは、2004年3月4日付で戦略提携契約を締結し、両社の独自の強み、社風およびビジネスモデルを活かした、互恵的かつ協力的な戦略提携を進めてきた。同戦略提携において、ヤクルトとダノンは相互に取締役を派遣し、全世界へのプロバイオティクス普及のための促進活動や研究活動の協働を模索し、実施してきた。また、インドおよびベトナムにおいて、両社の合弁会社を通じた事業展開を行ってきた。
ヤクルトによると、同社とダノンは同戦略提携契約の定めにしたがい、同契約の改定に関する協議をこれまで重ねてきた。両社間で、2004年から2012年5月15日までの第1フェーズ期間における戦略提携の成果を振り返り、今後の戦略提携のあり方について長期間にわたり真摯に協議を続けてきたが、合意に至ることができなかったという。そのため、ヤクルトは同契約の定めにしたがい、4月26日にダノンに対して戦略提携契約の解除を通知し、これにより同契約は終了となった。なお、同戦略提携契約の終了に伴い、ダノンが現在の持株比率を引き上げないという同契約上の義務も失効したことになる。
戦略提携契約は終了したが、ヤクルトとダノンは引き続きプロバイオティクスの普及にともに取り組んでいくことの価値を互いに認め、友好的な関係を維持することを希望。そのため、両社の今後の協業関係に関する了解事項を確認するために、4月26日付をもって覚書を締結した。
覚書において両社は、戦略提携契約のもとで協同してきた既存の合弁事業、プロバイオティクス振興活動および研究活動を継続すること、また今後も両社にとってメリットのある新たな協業の可能性があればこれに取り組むことを確認している。また、これらの協業に関する円滑な協議、実行を目的として、ヤクルトが今後もダノンから3人の取締役候補の推薦を受け入れることも確認している。
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