住友商事、タイ東北部に物流センター用地を取得 新拠点開設へ

2013年4月9日 10:48

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タイにおける住友商事の物流ネットワーク(主要拠点)(画像:住友商事)

タイにおける住友商事の物流ネットワーク(主要拠点)(画像:住友商事)[写真拡大]

 住友商事は8日、タイの物流事業会社であるSumisho Global Logistics (Thailand) Co., Ltd.(以下SGLT)を通じ、タイ東北部・プラチンブリ県の「304工業団地」内に物流センター用地を取得したと発表した。

 住友商事は1989年にSGLTを設立以来、ナワナコン工業団地を中心として、主に電子・電機産業へ総合物流サービスを提供してきた。2000年代に入り、タイ東部のラヨン・チョンブリ地区を中心に自動車産業・建設機械産業が興隆し始めるとともにチョンブリ県における拠点の開発を進め、現在ではレムチャバンやアマタナコンなど4支店・7拠点までネットワークを広げ、住友商事がオペレーションに携わる倉庫の延べ床面積は約80,000平方メートルに及んでいる。

 今回用地を取得したプラチンブリ県はタイ東北部の入り口に位置し、一大産業集積地であるラヨン・チョンブリ地区に続く次なる産業集積地として注目されている。また、タイ・カンボジアの国境周辺には国境経済圏と呼ばれる新たな経済圏が成立しつつあり、カンボジア国境から120キロメートルほどにあるプラチンブリ県はこの経済圏が成長することで一層の拡大が期待されている。一方、同県で物流サービス業を展開する企業はまだ少ない。住友商事はタイでの物流事業として8つ目の拠点をプラチンブリ県に開設することで、タイにおける物流ネットワークの更なる拡充をはかりつつ、在カンボジア日系企業向け物流も担っていく。

 また、今回用地を取得した地域はベトナム-カンボジア-タイを結ぶ南部経済回廊に接していることから、インドシナ半島の重要な拠点の一つとして域内物流にも積極的に取り組んでいく方針。

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