伊藤忠、米バッグブランド「レスポートサック」を中東で展開

2013年4月2日 10:58

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「レスポートサック(LeSportsac)」のブラジル1号店(写真:伊藤忠商事)

「レスポートサック(LeSportsac)」のブラジル1号店(写真:伊藤忠商事)[写真拡大]

 伊藤忠商事は1日、全世界の商標・販売権をもつ米カジュアルバッグブランド「レスポートサック(LeSportsac)」の、アラブ首長国連邦(U.A.E.)、クウェート、カタール、オマーン、バーレーンの中東5か国での展開に関し、ドバイ(U.A.E.)に本社を置くJASHANMAL NATIONAL COMPANY LLC(ジャシャンマル・ナショナル・カンパニー)と独占販売契約を締結したと発表した。2013年秋より本格的な展開を開始する。

 JASHANMALは1919年にイラクで総合雑貨店として創業、現在は中東各国においてラゲッジ、ファッション、ホームインテリアなど幅広いアイテムの小売・卸売業を営む総合グループ企業。自社百貨店など100を超える直営店舗を有しており、ラゲッジブランドの「Rimowa」「DELSEY」を始め、ファッションブランドの「Bally」「Kate Spade」「Burberry」など欧米を代表するブランドの小売展開を加速している。

 中東は豊富なエネルギー資源を背景に市場規模が拡大する最も注目度の高い地域の一つであり、特に観光業の成長著しいドバイでの展開は、「レスポートサック」の真のグローバルブランドとしての価値向上に大きく寄与するものと考えた。

 具体的には2013年秋より、ドバイモールやモールオブエミレーツなど、世界を代表する主要ファッションモールに店舗を構えるJASHANMAL百貨店内でのコーナー展開を皮切りに、各国の主要モール内でのフラッグシップストア開設を検討していく。

 伊藤忠は「レスポートサック」ブランドのグローバル戦略において、高い経済成長を背景に需要の高まりが期待される新興国市場を今後の重要拠点の一つとして位置付けている。今回の中東市場展開に先駆け、昨年ブラジル、ウルグアイを中心とする南米諸国での展開を開始した。昨年10月にサンパウロ市内の一流ファッションモールVilla Olympia内にブラジル1号店、続く12月にはサンパウロ郊外のGaleria Campinasモールに2号店、また、ウルグアイの高級リゾート地プンタ・デル・エステにも店舗を開設している。

 伊藤忠は今後、サウジアラビア、エジプト、レバノン等への展開拡大も予定しており、南米や中東などの新興国市場で5年後には30億円規模(上代ベース)の売上を計画している。

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