三菱自、水島製作所で電気自動車用バッテリーパックの火災事故が発生

2013年3月27日 21:59

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 三菱自動車は27日、同社の水島製作所(岡山県倉敷市)内の電気自動車(EV)用バッテリーパック組立工場において、3月18日にバッテリーパック1個の火災が発生したと発表した。

 三菱自によると、水島製作所のEV用バッテリーパック組立工場バッテリー検査室で3月18日午後8時15分ごろ、完成品検査のため充放電検査装置に接続され充電中だった「i-MiEV」用16kWhバッテリーパック(リチウムイオン電池)1個が過熱し発煙、約1時間後に発火に至った。地元消防署に通報し消火活動を行い、同日午後9時53分ごろ鎮火したという。

 関係者の怪我等はなく、また、バッテリーパック1個および充放電設備のケーブルを焼損したものの、工場建屋や設備本体への被害はなかった。ただし、消防署の指示により、充放電検査装置5基のうち火災に関連する1基を停止中にしている状況だという。

 原因については、サプライヤーのバッテリー製造ラインにおいて工程変更があり、これに関連して発生した不具合の可能性があり、現在サプライヤーと共同で確認調査を進めているという。なお、同工程変更が反映された同サプライヤー電池を搭載した車両は、国内向けに68台(特定法人向け)、補用品として45台を出荷しているという。

 今後の対応については、「現在、原因究明を進めている」としている。対象車両を出荷した特定法人に対しては状況説明並びに車両チェックなどを行う予定。また、補用品についても使用状況の確認を行うという。

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