フジ・メディアHDと伊藤忠、テレビ番組制作などアジア向け共同事業を展開

2013年3月22日 18:34

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 フジ・メディア・ホールディングス(HD)と伊藤忠商事は22日、2012年11月に共同で設立した「エフ・アイ・メディア企画」を通じ、アジア各国におけるテレビ番組を核とした新規事業構想である「アジア・メディア・ネットワーク構想」の事業化調査を共同で行っていくことに合意したと発表した。

 まずは共同事業展開の第1ステップとして、「音楽権利ビジネス」と「テレビ通販事業」の2分野で番組制作を行い、4か国(台湾、韓国、タイ、インドネシア)の5つのメディアグループやテレビ局と業務提携を結び、今年4月から日本のフジテレビを含めた各国での放送をスタートする予定。

 音楽権利ビジネスについては日本、台湾、韓国、インドネシアで展開する。アジアのアーティストたちのオリジナル楽曲をプロデュースする番組を制作し、各国の地上波局や音楽専門チャンネルで放送していく。同事業においては、番組から生まれた楽曲の音楽出版権によるビジネス展開を見込んでいる。

 テレビ通販事業については日本、台湾、タイで展開する。各国の文化・言語に対応したオリジナルのショッピング番組を制作し、日本ではフジテレビ、アジア各国ではショッピング専門チャンネルで放送する。またこれらの事業においては、独自のウェブサイトを構築し、SNSを活用したコミュニティの形成やネット経由での商品販売等も行っていく。

 番組制作はすべて高いコンテンツ制作力を持つ日本側で担当し(フジテレビ湾岸スタジオにて収録)、あらかじめ出演者や音楽の著作権処理を行った上で各国の放送に備える。なお、今回の案件は政府の「クールジャパン戦略」にも沿ったプロジェクトであり、さらなる事業推進も期待できる。

 フジ・メディアHDと伊藤忠商事は今後、エフ・アイ・メディア企画を新たなプラットフォームとしてアジアにおけるコンテンツ流通や通信販売事業の可能性を検証し、将来的な事業拡大を目指していく。

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