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ルネサス、モバイル事業の売却などを検討
ルネサスエレクトロニクスとその100%子会社であるルネサスモバイル(RMC)は12日、ルネサスがRMCのモバイル事業の方向性の見直しに関して検討を開始したと発表した。
ルネサスは、過去数年の国内および海外における厳しい経済情勢の下、経営基盤を強化するために、事業ポートフォリオの見直しやそれに伴う生産拠点の再編、人員の合理化などの構造改革を加速してきた。しかし、想定を上回る厳しい市場環境に鑑み、ルネサスは中核事業への集中を更に進めるべく資源配分を見直す必要性があると認識しているという。
こうした状況を踏まえ、ルネサスはRMCおよびその子会社のモバイル事業について、事業の売却その他を含む様々な選択肢を検討していくことを今回決定した。同検討はRMCグループが営む世界中のモバイル事業を対象とするという。なお、自動車向け情報システム事業および産業機器向け事業については同検討の影響を受けず、ルネサスは今後もその運営に注力していく方針。
今回の検討の背景には、現在直面している厳しい市場環境に加え、想定を下回るモバイル事業の投資収益の状況があるという。RMCグループはモバイル事業において過去約2年間に多大な損失を計上している。
ルネサスの鶴丸哲哉社長は、「お客様のご要望に応えるためにRMCグループの従業員が持続的に発揮している強いプロ意識と専門能力を誇りに思っている。私たちは本検討に関して、全てのステイクホルダーの皆さまにご理解いただける解決策を追求していく」と述べている。
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