JXエネルギーと出光、石油製品相互供給で基本合意 2014年4月から

2013年2月27日 11:26

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 JX日鉱日石エネルギーと出光興産は26日、2014年4月以降に約230万KL/年の石油製品相互供給取引を行うことについて基本合意したと発表した。

 JXエネルギーと出光興産は、1996年の物流提携開始以降、国内石油製品需要の減少に対応するため物流合理化を中心とする提携関係を維持・発展させ、現在は全国で製品相互融通を実施する等、それぞれの供給体制の効率化を図ってきた。

 JXエネルギーは、2014年3月末に室蘭製油所の原油処理を停止し、同年6月より石化工場への転換を予定しているが、今回の相互供給取引によって北海道地区における供給体制を強化し、今後も石油製品の安定供給に努めていく。

 一方、出光興産は、JXエネルギー(大分製油所)から西日本における石油製品の供給を受ける。出光興産は2014年3月末に徳山製油所における原油処理を停止して油槽所化し、かつ化学事業の主力拠点とする予定だが、今回の合意により西日本における石油製品の安定供給体制の強化を図ることが可能になる。なお、出光興産は、北海道製油所からJXエネルギーに対し、同量の石油製品を等価で供給する。

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