日産、中国合弁会社の中・重型商用車事業を東風汽車集団へ譲渡

2013年1月28日 10:41

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 日産自動車は26日、中国における合弁会社である東風汽車有限公司(DFL)の中・重型商用車事業部門および関連事業子会社を、合弁パートナーである東風汽車集団股份有限公司(DFG)に譲渡することに合意し、同日、関係社間で合意書に調印したと発表した。なお、具体的な譲渡手続きは今後政府当局の承認を受けた後に実施される予定。

 DFLは日産とDFGとの共同出資合弁会社として2003年6月に設立され、乗用車、小型商用車、中・重型商用車を含むフルラインメーカーとして中国自動車市場の発展とともに大きく成長してきた。

 DFLは設立後10年を一つの節目と捉え、中・重型商用車の事業を担当する商用車事業部門を分離し、今後は乗用車、小型商用車事業に経営資源の集中化を図っていく。日産は、同社がこれまで培ってきた乗用車、小型商用車関連の資源をさらに効率よく活用することでDFLの事業基盤をより強固なものにする。

 日産はDFLの設立以来、中・重型商用車事業にも経営、開発、生産など様々な分野において独自の業務プロセスや管理方式を導入し、DFLの事業の発展に大きく貢献してきた。今後、中・重型商用車事業はDFGのもとで開発能力のさらなる向上や国際化への対応を目指し、新たな発展段階に入る。

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