光岡自動車、新型EV「雷駆-T3」を発売 定員2人・最大積載量100kg

2012年10月17日 13:42

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新型EV「雷駆-T3」(画像:光岡自動車)

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  • 新型EV「雷駆-T3」(画像:光岡自動車)
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 光岡自動車(富山県富山市)は17日、新型電気自動車(EV)「雷駆-T3(ライク-T3)」を10月18日より発売開始すると発表した。価格は129万5,000円(税込)から。

 光岡自動車はこれまで、時代に先駆けて近距離用電気自動車の開発に取り組んできた。今回同社が特に注目したのは、軽自動車未満の車両について積載量60kg(原付2種)から350kg(軽自動車)の間の中間的な積載車両がないという点。

 そこで同社は、軽自動車と原付四輪車の中間的な位置づけとなる車両の市場性に着目し、定員2人・最大積載量100kgを可能にした3輪電気自動車「雷駆-T3」を発売することとした。「雷駆-T3」は、宅配を含むデリバリーサービス業界などにおいて、従来にはない革命的な利便性・効率性をもたらす新たな車両として期待されている。

 同車両は250cc以下の側車付軽2輪車として扱われ、いわゆる「トライク」(三輪バイク)。従来トライクは乗用であり、積載は前提とされていなかったが、今回、国土交通省の新たな判断により、定員2人・最大積載量100kgという仕様において型式認定を取得した。同時に、経済産業省のクリーンエネルギー自動車等導入対策費補助金の対象車両として正式に認定されている。

 安全性については、特段の配慮がなされており、型式認定を取得したことで、国が定める保安基準を満足していることはもとより、車両重心の設計について、リアオーバーハングに電池を搭載するなどにより限りなく後輪軸への荷重配分を考慮した設計となっている。最大安定傾斜角については42度を実現。3輪とは思えぬ程の安定性を可能にしている。

 また、回生ブレーキを強めに設定していることで、フットブレーキを踏むことなく、アクセルを放すだけで減速、停止に至る構造となっていることから、ブレーキ系統の耐久性保持に一役買っており、メンテナンスの軽減にも繋がるもので、業務用としても安心して使用できる仕様となっている。

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