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三井物産、シンガポールでビジネスパークのビル開発事業に参画
建物外観完成予想図(画像:三井物産)[写真拡大]
三井物産は22日、シンガポール政府系の大手不動産開発会社アセンダス社と協業し、シンガポールのワンノース地区で開発が進められているビジネスパーク内でのビル開発事業に日系企業として初めて参画すると発表した。関係当局の許認可を受け、8月22日にアセンダス社の100%子会社のアセンダス・ランド・シンガポール社と共同出資でSPC(三井物産の出資比率25%)を設立した。
ワンノース地区は、シンガポール政府が2001年から開発を進めている国家プロジェクト地区で、約200ヘクタールのエリアにバイオメディカルサイエンス・ICT・メディア・自然科学・エンジニアリング等の高付加価値産業育成を目的に世界水準の研究施設とビジネスパークの整備を進めている街区。
今回着手する「フュージョノポリス・フェーズ5」は、ワンノース地区の中でも最先端の研究施設を備えるフュージョノポリスエリアの中心部に立地し、地下鉄「ワンノース駅」に直結し都心部からも近く、高速道路ジャンクションも至近距離にあるため、徒歩・車の両面でアクセス・利便性に優れている。
また、ワンノースの周辺地区には、シンガポール国立大学、フランス系ビジネススクールINSEADのシンガポールキャンパスなどの有力な研究機関や、教育省本部などの施設が存在しており、産学共同の研究活動が活発に行われている。このように、フュージョノポリスエリアは、シンガポールにおける産学共存の中心地として、多分野にまたがる官民共同研究を促進するエリアとしての街づくりが急ピッチで進んでいる。
三井物産は、これまで日本国内でのオフィスビルや物流施設の開発・REIT運営事業に加え、シンガポールでの産業施設特化型REITを通じたアセットマネジメント事業運営を手掛け、内外の産業施設系不動産の新しいビジネスモデルを取り入れてきた。
グローバル化に伴う日本企業のアジア進出・事業拡大のニーズを受け、同プロジェクトでは、アジアのビジネスハブを国家戦略とするシンガポール進出の受け皿を創出し、グローバルな視点での産業・経済発展に貢献していく。また今後も、三井物産は幅広い産業をカバーするネットワークを活かし、アジア最大級のビジネス・スペース・デベロッパーであるアセンダス社との協業を積極的に検討・展開していく。
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