【株価診断】「26週線抜け」があるかどうか見所、「ミニ不景気の株高」相場

2012年8月18日 19:45

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  17日(金)の日経平均は終値で169円高の9162円と今年7月4日以来の9100円台を回復した。この日の高値は9181円まであった。これで、今年の場中・安値8238円(6月4日)から11.2%の上昇、日柄で2ヶ月超となっている。

  「第1四半期決算」が終わり、予想された通り、輸出企業中心に業績は悪かったものの相場には織り込み済みだったことがある。欧州信用不安の高まった4月ころから企業業績の先行きが懸念された。日経平均は26週線(=26週移動平均線)を5月11日に下回り、「売り転換」していた。

  とくに、企業業績との関係の強い26週線を第1四半期決算発表が始まると同時に切っていたことは、第1四半期の厳しいことを株価が先取りして動いていたわけだ。症状的に言えば、体調不良で早めの受診で重症にならかったといえる。

  その26週線まで前週末には戻した。まだ、上抜くことはできていないので、来週(20日~)はこの26週線を抜くことができるか。あるいは、26週線に押し返されるかが注目される。

  もちろん、移動平均線との関係ではダマシもある。ただ、「26週線は企業業績の動向を比較的素直に映して動くだけに、仮に、ダマシがあった場合でも(ダマシの)期間は長くは続かない」(中堅証券チャーチスト)。つまり、仮に先行きの企業業績が良くないのに26週線を抜いたような場合は1~2週間の短期間で終わるということだ。逆に、26週線を抜いた状況が長期にわたって続くようなら企業業績は先行き明るい見通しということになる。

  果たしてどうか。欧州の信用不安はひとまず落ち着いた。しかし、実体経済はむしろ悪化している。連れて中国など新興国経済も鈍化している。日本としては輸出に多くは期待できない。国内についても4~6月のGDPは年率1.4%(1~3月年5.5%)にダウン。この影響がこれから企業業績に現れる心配がある。

  こうしてみると、7月以降の企業業績が急速に上向くとは思えない。足元の企業業績向上を買う相場は難しそうである。あるとすれば、「国債価格の下落」により資金が株式に向っている需給面の効果だろう。しかし、実体経済と企業業績の本格上昇がないと株式相場の本格上昇もないだろう。

 当面は第2四半期決算が発表となるまでの間の「ミニ・不景気の株高相場」ということだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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