トヨタ、ブラジル新工場で9月から「エティオス」を生産

2012年8月10日 17:45

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 トヨタ自動車は9日、同社のブラジルにおけるトヨタ車の製造・販売子会社である「Toyota do Brasil LTDA.(ブラジルトヨタ、以下TDB)」が、新工場であるソロカバ工場の開所式を、現地時間8月9日午前10時30分(日本時間8月9日午後10時30分)に、サンパウロ州ソロカバ市の同工場敷地内で実施したと発表した。

 同新工場では「エティオス」を生産する。生産開始は9月中旬、販売開始は9月末を予定している。ソロカバ工場の立ち上がり時の生産能力は年産7万台、投資規模は約6億ドル(約471億円)、新規雇用は1,500人程度。今後の需要動向に応じ、生産能力の増強も検討していく。

 開所式に出席したトヨタの豊田章男社長は、式典で挨拶に立ち、「トヨタの海外経験はブラジルから始まり、ブラジルの皆様にお世話になり、育てていただいた。50年以上にわたりブラジルの道を走り、お客様と語り、クルマづくりを学んできたからこそ生まれたこの『エティオス』は、多くのブラジルのお客様に喜んでいただけるクルマであると確信している。多くのお客様に喜んでいただき、ブラジルと共に成長していきたい」と語った。

 トヨタは、1958年に海外進出の先駆けとしてブラジルに生産事業体TDBを設立した。それ以降、ブラジルの顧客に愛されるクルマづくりを目指し、2001年までの約40年間で10万台以上の「バンデランテ(ランドクルーザーの現地名)」を生産・販売した。また、1998年からは「カローラ」を生産するなど、ブラジル市場の成長と共に歩んできた。

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