JXエネの水島製油所が保安検査で虚偽報告、安全を確認するまで運転見合わせ

2012年7月13日 20:33

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 JX日鉱日石エネルギーは13日、同社の水島製油所にて、高圧ガス保安法に基づく保安検査において不備があることが判明したため、同日岡山県および関係当局に報告を行ったと発表した。

 JX日鉱日石エネルギーによると、今年6月、水島製油所B工場において、LPガス球形タンク1基の補修工事を実施するための手続きを行った際、当該タンクの過去の補修工事の記録に疑義が生じたことから、これまでの同製油所内のLPガス球形タンクの補修工事について調査を開始した。

 その結果、現時点までの調査で、2000年(当時はジャパンエナジーが運営)からこれまでの間、同製油所B工場のLPガス球形タンク26基中の18基において、虚偽の保安検査記録の作成が行われていたことが判明。また、一部の製造装置においても不備を確認しているという。

 なお、今回の事態を受け、JX日鉱日石エネルギーは、不備が判明したLPガス球形タンクの使用およびB工場の関連装置を順次停止し、安全性を完全に確認するまで運転を見合わせるという。

 また、今回の事態について継続して調査を進めるとともに、JXグループ全製油所において同様の事例がないか確認・調査を行うという。さらに、事態の重大さを真摯に受け止め、法令遵守の重要性を再度周知徹底し、再発防止に全力を傾注していくとしている。

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