資生堂、アジアで展開するグローバルブランド「Za」を日本市場へ導入

2012年6月21日 16:36

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  • 「Za」タイの店頭什器(画像:資生堂)

 資生堂は21日、グローバル市場における戦略商品として位置づける「グローバルメガブランド」の一つで、現在アジア市場で販売しているスキンケア、メーキャップブランド「Za(ジーエー)」を、2012年9月より順次、日本市場で販売開始すると発表した。

 19品目54品種を税込希望小売価格630円~1680円で販売する。20代をターゲットとした「Za」は、現在8の国と地域で展開するマステージブランド(マス商品よりも高級感はあるが、プレステージ商品に比べると値ごろ感がある商品領域。マスとプレステージの造語)で、アジア、日本市場を一体と捉えたマステージマーケティングを展開していく。アジアから展開を始めた「Za」を日本市場へ導入することにより、日本の低価格市場への対応を強化し、新規顧客の獲得と売上拡大を目指す。

 導入初年度はバラエティーショップを中心に約300店で展開する。ベトナム工場、台湾工場で生産し、輸入はエトバス、販売はエテュセ(ともに100%子会社)を通じて行う。

 資生堂の名を冠さない「Za」は、増大する中間所得層向け攻略ブランドとして、1997年に販売を開始した。現在はマステージブランドの一つとしてスキンケア、メーキャップの総合ブランドでセルフ型マーケティングを実施している。価格帯は10ドル前後。中国(香港を含む)、台湾、タイ、ベトナム、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ニュージーランドで、ドラッグストアを中心に6000店舗以上の規模で展開している。

 日本への導入に際しては、現販売地区で人気の商品をセレクトした通常の売場に加え、店頭でのプロモーション什器(別売場)の設置、都市部での交通広告など、ターゲット世代へ向けたプロモーション活動を実施する。また、「Za」の提供する美しさを伝えるモデルには、現在の広告同様、長谷川 潤さん、ダビカ・ホーンさん(タイ)、エマ・ペイさん(中国)の3人を起用する。

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