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スズキ、インドに四輪車新工場建設へ 投資総額は約600億円
スズキは4日、同社のインド子会社マルチ・スズキ・インディア社がインド西部のグジャラート州との間で、四輪車新工場用の土地約280万m2(700エーカー)の売買について基本合意書を締結したと発表した。同新工場は2015年から2016年にかけて稼動開始させる計画。新工場の生産能力は初年度25万台を見込んでおり、投資総額は約600億円(400億ルピー)となる予定。これによってマルチ・スズキ社の年間生産能力は200万台となる。
今回のマルチ・スズキ社の土地購入は、インド自動車市場の拡大に伴い同社の生産能力を増強するという長期的な経営戦略に沿ったもの。これにより、同社の現在のハリヤナ州グルガオンとマネサールの2カ所の工場にグジャラート州の工場が加わることになる。なお、新工場はグジャラート州の最大都市アーメダバードから約100km、また同州の一大輸出港であるムンドラ港から約300kmの距離にあり、マルチ・スズキ社の生産・輸出拠点として適した位置にある。
マルチ・スズキ社では、既存のグルガオン工場の建物の老朽更新が必要になっており、また工場周辺の都市化も急速に進み交通渋滞も多く発生するなど、生産・物流効率が悪くなってきているという。そのためマネサール工場でも生産能力増強を進めており、25万台規模の生産能力を持つ第3組立ライン(マネサールCライン)を2013年半ばに稼動させる予定。マネサールCラインが稼動すれば同社の年間全生産能力は、グルガオン工場90万台、マネサール工場85万台の計175万台となる。マルチ・スズキ社では、マネサールCラインが本格的に稼動したのち、今回の新工場建設を開始するという。
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