三井住友信託銀、英資産運用大手企業のマン・グループと提携

2012年5月22日 13:17

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 三井住友信託銀行は、ファンド・オブ・ヘッジファンド運用を強みとする資産運用持株会社であるFRM Holdings Limitedに普通株式出資(持分約5%)すると共に、業務提携契約を締結していたが、今回、オルタナティブ運用全般を強みとする資産運用持株会社であるMan Group plcが連結子会社を通じてFRM Holdings Limitedを買収することに伴い、三井住友信託銀行は、従来のFRM Holdings Limitedに対する普通株式出資を当該連結子会社に対する優先株式出資に切り換えること及びクロージング条件の成就を前提に、Man Group(マン・グループ)と新たに業務提携契約を締結したと、21日発表した。

 Man Group plcは、FRM Groupのファンド・オブ・ヘッジファンド運用能力を高く評価しており、買収後も「FRM」のブランド及びFRM Groupの運用プロセスを維持すると共に、Man Groupのファンド・オブ・ヘッジファンド運用業務をFRMブランドの下に集約する方針。このため、三井住友信託銀行は、従来のFRM Groupを運用面、管理面、経営面で一層強化したMan Groupと資本・業務提携を通じた協働体制を構築することで、日本における幅広い投資家に、引き続き優良なファンド・オブ・ヘッジファンド運用商品及び三井住友信託銀行が有するコンサルティング営業力を融合させた最適なソリューションを提供していく方針。

 なお、マン・グループは英国(ロンドン)を拠点とする世界最大級のヘッジファンド運用会社で、主に資産運用業務(オルタナティブ運用)を行っている。資産運用残高は584億ドル(1ドル=80円で約4.7兆円相当、2011年12月末)。

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