【注目の決算発表】武田薬品は安値目前、連続経常減益予想で市場コンセンサスを下回る

2012年5月14日 12:02

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  武田薬品工業 <4502> は14日、175円安の3225円まで下げて4営業日続落し、1月17日につけた年初来安値3160円を目前としている。前週末11日大引け後に3月期決算を発表、前期に続き今期も経常利益減益を予想、市場コンセンサスを下回ることが響いてリスク回避売りが増勢となっている。

  前期業績は、前々期比6%増収、27%営業減益、27%経常減益、49%純益減益となった。売り上げは、一昨年に国内発売の抗がん剤「ベクティビックス」、2型糖尿病治療剤「ネシーナ」の増収や昨年9月末に買収したナイコメッド社の売り上げが上乗せして増収転換したが、経常利益は、ナイコメッド社の棚卸資産評価費用、のれん償却費発生、研究開発費増などで連続減益となり、純利益は、これに税制改正による法人税増加が重なり減益率を広げた。

  今期は、米国での2型糖尿病治療剤「アクトス」の後発品参入による減収をナイコメッド社のフル寄与でカバーして売り上げは続伸するが、経常利益は、買収による無形固定資産・のれん償却費増や研究開発費拡大などで続落を予想、1500億円(前期比39%減)と市場コンセンサスを700億円超下回る。なお純利益は、インフルエンザワクチン製造設備建設補助金や移転価格税制還付があることから1500億円(同24%増)と増益を見込んでいる。

  株価は、年初来安値から海外子会社も含めた合理化策の発表を好感して底上げ、超円高修正も追い風になって同高値3790円まで買い進まれ半値押し水準でもみ合っている。なお下値固めが続こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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