【株式市場を検証】米株安、ユーロ不安、円高、ソーシャルゲーム規制報道と悪材料揃って警戒感

2012年5月7日 22:04

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【日経平均株価、TOPIXともに大幅反落】

■東証1部市場の売買代金は2営業日ぶりに1兆円を上回る

  7日は大幅下落した。日経平均株価は前日比261円11銭(2.78%)安の9119円14銭、TOPIXは前日比20.81ポイント(2.62%)安の772.06となり、いずれも大幅反落した。前週末の米国株式市場の大幅下落、6日の仏大統領選決選投票とギリシャ総選挙の結果、外国為替市場での円高進行、ソーシャルゲームに対する規制報道など悪材料が揃った。

  終値ベースで見ると、日経平均株価は2月14日(9052円07銭)以来の安値水準、TOPIXは2月6日(769.85)以来の安値水準となった。

  日経平均株価の日中値幅は97円44銭だった。東証1部市場の売買代金は概算で1兆1732億円となり、前日の9225億円に比べて増加し、2営業日ぶりに1兆円を上回った。

  前週末4日の米国株式市場は大幅下落した。ダウ工業株30種平均株価は前日比168ドル32セント(1.27%)安の1万3038ドル27セントと3営業日続落した。米4月雇用統計で非農業部門雇用者数の増加が低水準で市場予想を下回ったため、景気失速に対する警戒感を強めた。6日に仏大統領選決選投票とギリシャ総選挙を控えて警戒感を強めていることも手仕舞い売りにつながった。

  S&P500株価指数は前日比1.61%安と3営業日続落、ナスダック総合株価指数は前日比2.25%安と続落した。米4月雇用統計で失業率は8.1%となり3月の8.2%に比べて0.1ポイント低下して市場予想も下回った。しかし非農業部門就業者数は前月比11.5万人増加にとどまり、3月改定値の同15.4万人増加(同12.0万人増加から上方修正)に比べて悪化して市場予想を大幅に下回った。

  この流れを受けて日経平均株価は前日比182円08銭安と売り優勢でスタートした。外資系証券9社経由の寄り付き前の注文状況は差し引き560万株の売り越し観測だった。前週末4日の米国株式市場が大幅下落したことや、為替が円高方向に傾いたことを嫌気した。

  寄り付きの売り一巡後は、日経平均株価は9100円台前半でモミ合う展開となった。午後の中盤に下落幅をやや縮小する場面もあったが、終盤になると売り直しの動きとなり、この日の安値を付ける場面があった。結局、日経平均株価、TOPIXともに、この日の安値圏で取引を終了した。

  東証1部市場の騰落銘柄数は値上がり銘柄109(全体の7%)、値下がり銘柄1516(全体の90%)だった。セクター別には、空運が上昇した以外はほぼ全面安の展開だった。特にソーシャルゲーム関連が大幅下落した。さらに鉱業、ゴム製品、非鉄金属、機械、自動車、その他製品、証券、保険、その他金融、不動産、海運などの下落が目立った。

  東証1部市場の売買代金上位の個別銘柄で見ると、1位から20位の20銘柄すべてが下落となった。1位のホンダ <7267> 、2位のトヨタ自動車 <7203> 、3位の日立製作所 <6501> 、4位のコマツ <6301> 、5位の野村ホールディングス <8604> 、6位の三菱商事 <8058> 、7位の三菱UFJFG <8306> 、8位のソフトバンク <9984> 、9位のファナック <6954> 、10位の三井物産 <8031> 、11位の三井住友FG <8316> 、12位のみずほFG <8411> 、13位のヤマダ電機 <9831> 、14位の日産自動車 <7201> 、15位のコナミ <9766> 、16位のソニー <6758> 、17位のファーストリテイリング <9983> 、18位のキヤノン <7751> 、19位のシャープ <6753> 、20位の三菱地所 <8802> が下落した。

  4日の低調な米4月雇用統計と米国株式市場の大幅下落、6日の仏大統領選決選投票とギリシャ総選挙の結果、外国為替市場での円高方向への反応、さらにソーシャルゲームに対する規制報道など、4連休中の主要な動きがすべて悪材料視された。

  事前に警戒感を強めていたはずだが、今晩の海外市場の動きに対する警戒感を一段と強めて、換金売りを急ぐ結果となった。今晩の海外市場の動きをある程度は織り込んだとも考えられるが、特に外国為替市場の動向次第では、明日も軟調なスタートとなりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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