デンソー、中国開発拠点を移転・拡充 2013年度までに約72億円を投資

2012年4月10日 21:17

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上海テク二カルセンター(イメージ図)(画像:デンソー)

上海テク二カルセンター(イメージ図)(画像:デンソー)[写真拡大]

 デンソーは10日、中国市場の拡大に対応するため、上海市にあるテク二カルセンター(開発拠点、中国統括会社の一部門)を移転・拡充し、2013年6月に稼動を開始すると発表した。

 中国における更なる事業拡大に向け、市場ニーズに適した設計や現地で完結する設計の推進等を通じて、より一層の顧客サービスの充実と製品の競争力の向上を目指す。テクニカルセンターの規模としては、人員を現状の2倍以上に増強すると共に、2013年度までに約72億円の投資を計画している。

 今回の移転・拡充により、風洞設備などの大型評価設備を新たに設置して、設計・開発の対応領域の拡大・強化を図り、顧客による中国での現地開発・自主開発に貢献できる体制を整える。

 中国市場では、カーメーカーの現地開発が進展すると共に、製品の価格競争力の向上が課題となっている。デンソーは、上海テク二カルセンターを中心に、顧客や市場のニーズを精査し、そのニーズに合致した価格競争力の高い製品の開発に取り組んでいく。

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