資生堂、ウェブを活用した新ビジネスモデルを開始 通販・美容相談など

2012年3月30日 15:18

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「Beauty & Co. 」サイトトップ画面(画像:資生堂)

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 資生堂は29日、4月からウェブを活用した新ビジネスモデルをスタートし、新たな需要の創造や既存店舗網の活性化を目指すと発表した。

 新しいビジネスモデルは、二つのサイトと既存店舗網で構成されている。 美と健康に関する企業と専門家によるコラボレーションサイト「Beauty & Co. (ビューティー・アンド・コー)」では、業界の垣根を越えたさまざまな企業が集まり、魅力的で幅広い商品、サービス、情報を紹介することで顧客との接点を拡大し、それぞれの企業サイトへと誘導する。一方、資生堂の企業サイトである「watashi+(ワタシプラス)」では、顧客のさまざまな美容の要望や期待に応えると共に、新しい需要の拡大を図る。また、「watashi+」の化粧品販売店紹介サービスを通じて、既存店舗の活性化を目指す。

 具体的には、4月2日からスタートする「Beauty & Co. 」では、美と健康に関する総合的なプラットフォームサイトとして、美しく豊かな人生を送りたいと願う「顧客」、それをサポートする「企業」、そして中立的立場から専門的な情報を発信する美容ジャーナリストや編集者などの「専門家」の三者がウェブ上で一同に会して魅力的な価値提案を行う。様々な業界から信頼できる28社もの企業(2012年3月29日時点)が参加し、連携することで新たな需要を創造する。

 「Beauty & Co. 」では、同サイトおすすめの特集記事や商品紹介など情報の提供を行う。参加企業のコラボレーションによる企画タイアップ記事や情報など、さまざまな業種の魅力ある企業が参加しているからこそ可能となる新たな価値提案を行うことで、顧客のサイト利用意向を高める。健康をテーマに、内面・外面を美しくする6つの領域(ビューティー、ヘルスケア、メディカル、ファッション、リラクゼーション、インテリジェンス)に該当する企業と連携して、単独の企業サイトでは網羅できない、カテゴリーの壁を越えた「美と健康」のソリューションを提案する。

 さらに、商品情報を提供することで顧客を各社サイトへと誘引する。商品カテゴリー毎の検索だけではなく、気分(「のんびり」「幸せに」など)、シーン(「オフィス」「休日」など)、人気キーワード(「かわいい」「リラックス」など)による検索機能があり、思いもかけなかったような魅力的な商品との出会いを演出する。「Beauty & Co. 」では商品決済をおこなわず、出会った商品は各社ECサイトで購入できる仕組みとなっている。

 一方、美容に関する要望に応えるために新しく開発したコンテンツを追加し、内容を強化した総合美容サービス「watashi+」を4月21日より開始する。「Web カウンセリング」は、自宅にいながらにして本格的な美容相談を受けることができるサービス。独自の教育を受けたWeb専任のビューティーコンサルタント(BC・美容部員)が応対を行う「Web BC カウンセリング」と、顧客がセルフで診断できる「ビューティーチェック」に分かれる。

 オンラインショップでは、一部商品を除いた約2,600品の資生堂化粧品を取り扱う。限定品や先行販売品も順次発売する予定。また、「お店ナビ」では、取り扱い商品、エリア、サービス内容などの条件を基に、自身に合った店舗を検索することができる。


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