ホンダ、メキシコで新四輪車工場の建設を開始　投資額は約640億円

　ホンダは29日、同社のメキシコにおける生産販売会社であるホンダ・デ・メキシコ・エス・エー・デ・シー・ブイ（以下、HDM）が、新四輪車工場（グアナファト州セラヤ市）のくわ入れ式を行ったと発表した。式典には、メキシコのカルデロン大統領を来賓として招き、ホンダからは伊東孝紳代表取締役社長が出席した。

　HDMの新工場は年間生産能力20万台で、2014年春に稼働を開始する予定。生産機種は「フィット」を計画しており、今後、さらなる拡大が見込まれる小型車市場に対応する。部品の現地調達の拡大やグローバル調達を活用することにより、高品質な製品を購入しやすい価格で提供できる高効率な生産体制を構築し、メキシコを含む北米地域向けの製品を生産するとともに、グローバルの生産拠点の一つとしてその他の地域への供給も検討していく。

　新工場建設に関わる投資は約8億ドル（約640億円）となる見込みで、従業員数はフル生産時で約3,200人を予定している。

　メキシコ新工場はホンダにとって8番目の北米四輪車工場となり、ホンダの北米における四輪車の年間生産能力は、2013年に予定されている米国アラバマ工場における4万台の生産能力拡大と合わせて、現在の163万台から2014年には187万台へと増加する。