三井物産、トルコ最大規模の民間病院グループに出資

2011年12月27日 12:05

印刷

 三井物産は26日、同社子会社のエムビーケー・ヘルスケア・パートナーズ社(以下MBKHP社)を通じて30%出資しているインテグレイテッド・ヘルスケア・ホールディングス社(所在地:マレーシア、以下IHH社)が、トルコの民間病院グループの持株会社(アジバデム社)の株式の60%を取得することに同意したと発表した。

 IHH社は、アジバデム社株式の60%を現金及びIHH社が発行する新株の交付により取得する。この新株発行により、MBKHP社のIHH社株式保有比率は30%から26.6%に減少する予定。

 アジバデム社は、トルコ国内において14病院(約1,800床)及び8診療所を運営する同国最大規模の民間病院グループ。病院事業に加え、今後、病院給食や病院の設計・デザイン等のヘルスケア関連事業も展開していく。

 三井物産は、今年5月にMBKHP社を通じてIHH社に出資参画し、医療需要の拡大が見込まれるアジアにおいて、病院ネットワーク事業及び病院周辺サービス事業の拡充、新規事業開発に取り組んでいる。今後、三井物産は、IHH社を中核として、シンガポール、マレーシアに加え、成長が見込まれる中国等アジアでの事業拡大を進めるとともに、人口増加や高齢化、経済発展、生活習慣の変化により医療需要拡大が見込まれるトルコでのヘルスケア関連事業への取り組みを通じて、中東地域での事業基盤拡充を目指す。

関連記事