東レ、家庭用浄水器「トレビーノ」の中国向け専用商品4機種を発売

　東レは19日、中国の水道水質にあわせた家庭用浄水器「トレビーノ」の中国向け専用商品4機種を開発したと発表した。中国市場専用に12月下旬から順次出荷を始める。

　今回の新商品は、コンパクトで手軽な蛇口直結型浄水器と、大容量・大流量の据置型浄水器の2種類で、それぞれにエントリーモデルと高性能モデルを揃えて合計4機種のバリエーションがある。主に北京、上海、広州で販売する。

　新商品の開発にあたっては、東麗繊維研究所（中国）有限公司上海分公司に設置している水処理研究所と共同で、中国の水道水質を研究した。新商品は、東レの家庭用浄水器「トレビーノ」の主なフィルターである中空糸膜の表面積を従来品よりも大きくすることで、濁り成分の多い中国の水道水質に対してもカートリッジの使用期間を延ばすことが可能になった。

　中国では、目覚ましい経済発展に伴って近年浄水器に対する需要が高まっており、中国国内だけでなく世界の浄水器メーカーが今後の有望市場におけるシェアを巡って熾烈な競争を繰り広げている。これまで東レは、日本国内で販売している商品を一部仕様変更することで中国市場へも対応してきたが、今回の中国向け専用商品の投入により、より一層の販売規模の拡大を図っていく。