丸紅がチリ・アントコヤ銅鉱山開発事業へ参画

2011年12月16日 11:00

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記事提供元:エコノミックニュース

 丸紅は、2011年12月14日(チリ時間)、世界有数の銅生産会社であるAntofagasta plc(以下「Antofagasta社」)との間で、同社が100%の権益を保有するAntucoya鉱山(アントコヤ鉱山)プロジェクトについて、丸紅が合計3億5千万米ドルを拠出し、当該権益の30%を保有する事業パートナーとなることに合意した。また、今後約13億米ドルが見込まれているAntucoya鉱山の開発費用の一部を、プロジェクトファイナンスを組成して調達する予定にしている。

 同事業の可採鉱量は約6億4千万トンを上回る規模であり、2014年の生産開始後、約20年間に渡って年約8万トンの銅地金を生産。丸紅はこのうち出資比率の30%に相当する約2万4千トンの銅地金を引き取る権利を有している。また、下層に更なる硫化鉱床の賦存も見込まれており、将来的に銅精鉱生産などの事業拡大の可能性を秘めた有望なプロジェクトであるという。

 Antofagasta社は、世界でも有数の銅生産会社であり、チリ民間資本の銅生産会社では唯一のロンドン証券取引所上場会社。丸紅はLos Pelambres鉱山(ロスペランブレス鉱山)プロジェクトへの参画以来、Antofagasta社と良好でかつ長期的なパートナーシップを確立しており、同事業はEsperanza鉱山(エスペランサ鉱山)、El Tesoro鉱山(エルテソロ鉱山)、Mirador鉱山(ミラドール鉱山)に次ぐ5つ目の共同プロジェクトとなる。

 丸紅は中期経営計画SG-12において「資源」分野を経営資源の重点配分分野の一つと位置づけ、権益の確保に取り組んできたが、同件もその戦略に則ったもの。同事業への参画により、丸紅の銅事業の持分権益量は年産12万5千トンから15万トン(銅地金換算)となり、日本企業トップクラスの銅の持分権益量を有することになる。丸紅は、チリ共和国においてAntofagasta社と共同で取り組んでいる銅鉱山開発・生産拡充のみならず、他地域における取組についても広く視野に入れ、優良銅権益を確保し、日本への銅の安定供給に貢献すると共に、継続的な銅事業基盤の拡大を図っていく。

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