東証、オリンパス株式を「監理銘柄(審査中)」へ追加指定 

2011年12月6日 18:04

印刷

 東京証券取引所は6日、現在、監理銘柄(確認中)に指定しているオリンパス株式会社の株式について、監理銘柄(審査中)へ追加指定することにしたと発表した。監理銘柄(審査中)指定期間は、本日から同取引所が上場廃止基準に該当するかどうかを認定した日まで。

 東証は、「オリンパスは、本日受領した第三者委員会の調査報告書において、同社が支出した国内3社株式取得やジャイラス買収に関連して支払ったワラント及び配当優先株の取得の過程で認識されたのれん及びその償却や減損処理を取り消すなどする必要がある旨が記載されていること、また、当該報告書を受領したことを踏まえ、過去の有価証券報告書等に係る訂正報告書等を提出する予定であることの開示を行った」とし、「当取引所は、本日の同社の開示内容から、有価証券報告書等の訂正内容が重要と認められる相当の事由があると判断し、今後の審査の結果いかんによっては、その影響が重大であると認められ上場廃止基準に該当することとなるため、同社株式を上場廃止基準に該当するおそれがある銘柄として監理銘柄(審査中)に指定する」としている。

 なお、東証は、オリンパスが11月10日(木)に四半期報告書を法定提出期限までに提出できる見込みのない旨の開示を行ったことから、同社株式を同日付けで監理銘柄(確認中)に指定している。同社が四半期報告書を12月14日(水)までに提出しなかった場合、同社株式は上場廃止となる。

関連記事