スズキとフィアット、低燃費ディーゼルエンジンの供給で合意 新型車に搭載

2011年6月27日 16:26

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 スズキは27日、フィアット・パワートレイン・テクノロジー社(Fiat Powertrain Technologies S.p.A. 以下、FPT社)から、高出力・低燃費の「1.6Lディーゼルエンジン」の供給を受けることで同社と合意したと発表した。同エンジンは、現在開発中で2013年からハンガリーのマジャールスズキ社で生産予定の新型車に搭載する。

 スズキは、2006年からマジャールスズキ社で生産しているフィアットとの共同開発車「SX4」に、フィアット社製2.0Lディーゼルエンジンを搭載している。今回、1.6Lディーゼルエンジンを採用した理由について、同社は、「燃費競争が国際的に激しくなっている中、今日の主流となっているエンジンのダウンサイジング(より小型のエンジンで実用に十分なパフォーマンスを発揮させること)に沿って、開発中の新型車に1.6Lのディーゼルエンジンを採用することとした」とコメントしている。

 さらに、同エンジンは、スズキの技術的特長である「軽量で走破性に優れた四輪駆動システム」を活かす上で相性が良く、同エンジンの採用により、燃費のみならず、優れた商品性を実現することが可能になるという。

 なお、スズキは2006年から、インドのエンジン生産子会社であるスズキ・パワートレイン・インディア社で、FPT社製1.3Lディーゼルエンジンのライセンス生産を行い、昨年は約20万基を生産している。同社で生産したディーゼルエンジンは、インド国内向け車両に搭載しているほか、マジャールスズキ社に輸出している。

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