みずほ銀行、公共料金を含む口座振替決済サービス停止中

2011年3月17日 12:00

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記事提供元:スラド

 ある Anonymous Coward 曰く、

 みずほ銀行で 3 月 15 日 (火) から 16 日 (水) とシステム障害が発生しており、17 日の今日も営業店でのオンライン取引、ATM での預け入れ・引き出し・振り込み等が利用できなくなっている。みずほダイレクトも照会等を除き利用できないとのこと (みずほ銀行みずほ銀行 法人向けページ時事ドットコムの記事より) 。

  16 日付けのプレス (PDF) では「システムが復旧し」としているが、これは機械やシステムに電源を入れて起動出来たという状況であると思われる。実際には電話料金、電気料金、ガス料金、水道料金、携帯電話料金等の公共料金を含む口座振替での支払い (決済) も出来なくなっている。事業者によっては支払者から支払いがされてないということで、支払い期限が過ぎていれば延滞料金や損害金が発生している可能性がある。

 これら口座振替は全国銀行協会 (全銀協) が定めるプロトコルやフォーマットに従い、通信回線を利用 (伝送) したり、磁気テープを利用して企業から金融機関に依頼される。そしてその口座振替結果を伝送や (結果を書き込んだ) 磁気テープで金融機関が事業者に返す。ちなみにこの口座振替結果を事業者のシステムに取り込むことを回収という。タレコみ子のところでは口座振替結果が磁気テープで 15 日に返却される予定であったが 15 日に返却されず、夕方、みずほ銀行に問い合わせて判明した。

  全銀協標準プロトコルは大容量・高速の伝送が出来ないので、まだまだ磁気テープ (カートリッジテープ) が利用されている。この磁気テープは事業者と金融機関との取り決め (口座振替日の○日前に事業者は磁気テープを金融機関に発送し、金融機関は口座振替の△日後までに事業者に磁気テープを返却する) に従い、金融機関は当日ではなく数日前に運輸会社を使い発送する。これらを考慮すると 15 日ではなく、それより前に障害が発生していたのではないかと思われる。

 障害が発生したとアナウンスされる 15 日から 2 日経った現時点でもみずほ銀行は原因や今後の対応を説明できていない。

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