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【銘柄診断】乃村工藝は一転して業績を上方修正もストップ安、リスク回避売りが増勢
乃村工藝社 <9716> は15日、後場に下げ幅を悪化させストップ安となり80円安の201円まで売られ、終値は71円安の210円と続急落した。
東京電力 <9501> 福島第1原子力発電所の事故が、時々刻々と深刻化するとともに、全般相場が、後場に入って売り注文が拡大して全面安となっており、同社が、前日14日大引け後に敢えて2011年2月期業績の一転した上方修正を発表したものの、反応はなくリスク回避売りが増勢となっている。
2月期業績は、昨年9月に期初予想を下方修正していたが、今度はその減額値を上方修正した。売り上げを30億円、経常利益を2億8500万円、純利益を2億円それぞれ引き上げたもので、経常利益は12億8500万円(前期比0.2%増)と増益転換し、純利益は4億円(同1.7%減)と減益転換率を縮める。
第3四半期以降にファストファッション店舗などの専門店市場分野を中心に受注が堅調に推移し、この増収効果が利益も押し上げた。
株価は、昨年9月の業績減額で下ぶれたが、この後の自己株式取得・立会外買付取引でリバウンド、第3四半期の2ケタ増収・赤字縮小業績を手掛かりに348円まで100円高した。PERは割高で、PBRは0.6倍と割り負けているが、全般相場安を押し返すには力不足と評価され材料株人気は不発となっている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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