凸版印刷、機能性フィルムの需要増に対応すべく深谷工場を増床

2010年11月10日 11:00

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記事提供元:エコノミックニュース

 凸版印刷 <7911> は、各種バリアフィルムや太陽電池部材など機能性フィルムの製造拠点である深谷工場を増床する。

 近年、最終製品の品質保持向上へ向けた包装・部品材料として、各種バリアフィルムや太陽電池バックシートなど機能性フィルムのニーズが高まっている。また太陽電池市場は、近年の環境意識への高まりに加え、経済産業省が推進する「余剰電力買取制度」など、各種補助金の導入により急速に普及。海外でもドイツやアメリカなど欧米を中心に市場が広がり、今後、アジア圏への拡大も期待されている。

 同社は機能性フィルムの生産拠点として深谷工場を建設し、2009年4月に竣工。各種バリアフィルムにおいては、これまで水蒸気や酸素を通さない世界最高水準のバリア性能を誇る透明蒸着フィルム「GLフィルム」を中心に事業を展開している。今回の増床により、同フィルムの生産能力の強化を図るほか、更なるハイバリア性を追求。ニーズに合わせたさまざまな機能を持つ新フィルムを製造する予定だ。

 また、太陽電池部材においては、デュポンTMテドラーRPVFフィルムテクノロジーを適用した新製品「BS-TX」をはじめ、各種太陽電池バックシートの生産能力を約2.5倍に引き上げ、機能性フィルムの生産能力を強化する。
(編集担当:宮園奈美)

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