注文住宅検討者の家族構成は5タイプに多様化 ─ 子育て世帯65%・シニア夫婦は平屋希望7割超、152,153件で見える世帯別ニーズ

プレスリリース発表元企業:タウンライフ株式会社

配信日時: 2026-04-30 16:46:17

タウンライフ未来総合研究所、152,153件の家づくり問い合わせを構造分析。世帯タイプ別の希望階数・予算・年代に明確な差異、業界の商品ラインアップ最適化に示唆



タウンライフ未来総合研究所(タウンライフ株式会社)は、2024年4月から2026年4月までに自社運営の注文住宅マッチングサービス「タウンライフ家づくり」へ寄せられた有効問い合わせ152,153件を分析した結果、注文住宅検討者の世帯構成は5つのタイプに分岐し、それぞれのタイプで希望階数・建物予算・年代分布が大きく異なることが明らかになったと発表する。

エグゼクティブ・サマリー
- 注文住宅検討者の世帯タイプは5分類 ─ 子育て世帯65.1%、夫婦のみ13.2%、多世代・大家族9.3%、シニア夫婦6.8%、おひとりさま5.6%
- シニア夫婦の71.9%が「平屋」を希望 ─ 二階建て24.8%を大きく上回り、シニア層では平屋が標準
- おひとりさま層も65.5%が平屋希望 ─ 単身世帯にとっても平屋は選択肢の中心
- 子育て世帯は二階建て71.1%が中心 ─ 平屋21.1%とは明確に分岐
- 建物予算中央値: 子育て・夫婦のみは3,000万円、シニア・おひとりさま・多世代は2,500万円
- 子育て世帯の子供人数分布: 子供2人が48.7%でマジョリティ、子供1人31.4%、子供3人15.7%
- 三大都市圏(東京・神奈川・埼玉)の集中: いずれの世帯タイプでも東京都が最大シェア(11-14%)、首都圏3都県で27-30%

調査概要
[表1: https://prtimes.jp/data/corp/179222/table/20_1_a1617e0ce899b72aee30cea23b5c644e.jpg?v=202604300515 ]
世帯タイプの定義
本調査では、検討者の予定人数(大人・子ども・幼児)と年齢を組み合わせて以下5タイプに分類した。
[表2: https://prtimes.jp/data/corp/179222/table/20_2_8a75d1aafa2336fe1d2008ce9bf8a8d1.jpg?v=202604300515 ]
※ 有効サンプル152,153件のうち、予定人数・年齢いずれかの属性が欠損していた42件(0.03%)は上記5タイプのいずれにも分類できなかったため、以降の世帯タイプ別集計からは除外している。そのため、5タイプの件数合計は152,111件となる。

主な調査結果
1. 世帯タイプは5分類 ─ 子育て世帯65.1%が中核、それ以外でも35%の多様な層
注文住宅検討者の世帯タイプを集計したところ、子育て世帯が99,001件(65.1%)と中核を占める一方、夫婦のみ20,031件(13.2%)、多世代・大家族14,150件(9.3%)、シニア夫婦10,346件(6.8%)、おひとりさま8,583件(5.6%)と、子育て世帯以外の多様な層が34.9%を占めることが判明した。
「注文住宅検討者=子育て世帯」というイメージは中核として正しい一方、約3人に1人は子育てを終えた世帯・あるいは初めから子育てを想定しない世帯であり、市場は当初想定よりも幅広いセグメントで構成されていることが裏付けられた。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/179222/20/179222-20-cc2e9a4122fe5ecf1faf349ce19d76de-626x716.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図1: 注文住宅検討者の世帯タイプ構成。子育て世帯65.1%が中核、シニア夫婦・夫婦のみ・おひとりさま・多世代の合計34.9%。

2. 年代分布から見える各セグメントの輪郭
世帯タイプ別の年代分布をみると、それぞれのセグメントが明確な年代ピークを持つことが判明した。
- 子育て世帯: 30代42.1%+20代30.7%=20-30代で73%
- 夫婦のみ: 20代38.0%+30代34.2%+40代27.8% ─ 比較的若年層中心
- シニア夫婦: 50代53.9%+60代38.1%+70代以上8.0%(定義通り50代以上)
- おひとりさま: 50代30.9%+40代22.3%+60代18.3%(中年期以降が中心)
- 多世代・大家族: 50代35.2%+60代20.6%(親と同居・二世帯住宅検討層)

子育て世帯と夫婦のみ層は若年世代中心、それ以外の3タイプは中高年層中心という、年代軸でも明確な棲み分けが観測された。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/179222/20/179222-20-f0bf90804b0bc582fb9769328882946a-780x492.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図2: 世帯タイプ別 年代構成比。世帯タイプごとに明確な年代ピークが存在。

3. シニア夫婦の71.9%が「平屋」希望 ─ 子育て世帯の二階建て71.1%と対極
世帯タイプ別の希望階数を集計すると、希望住宅の構造は明確に分岐していることがわかった。
[表3: https://prtimes.jp/data/corp/179222/table/20_3_32baa5b3a2b8caef5dad0915b25fab38.jpg?v=202604300515 ]
特筆すべきは、シニア夫婦と単身者層において平屋希望が65-72%と圧倒的多数派になっている点である。子育て世帯では二階建て71%が中心となるのと対極的な構造であり、商品提案の方向性は世帯タイプによって完全に分けて設計する必要があることを示している。

夫婦のみ層も平屋希望42.5%と、二階建て52.1%と拮抗しており、子育てを想定しない・あるいは終えた世帯ほど平屋志向が強まる連続的な傾向が観測された。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/179222/20/179222-20-d5b05e25b8fa9143daf341fd90c675ee-829x508.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図3: 世帯タイプ別 希望階数構成。シニア夫婦・おひとりさまでは平屋が圧倒的多数。

4. 子育て世帯の子供人数分布 ─ 子供2人が約半数(48.7%)で標準
子育て世帯の子供人数(子ども+幼児)を集計したところ、最頻値は子供2人で48,259件(48.7%)、続いて子供1人31,132件(31.4%)、子供3人15,496件(15.7%)、子供4人2,848件(2.9%)、子供5人以上1,266件(1.3%)となった。

「子供2人」が子育て世帯の標準モデルとして圧倒的な存在感を示しており、商品設計(4LDK・3LDK中心)の合理性が裏付けられた。一方で「子供3人」も15.7%存在し、5LDK以上の需要も無視できない規模で存在することが確認できた。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/179222/20/179222-20-7a6e8e81239c6dc668acd9b40cddc337-801x496.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図4: 子育て世帯の想定子供人数分布。子供2人が48.7%でマジョリティ。

5. 世帯タイプ別 建物予算中央値
世帯タイプ別の建物予算中央値は、子育て世帯と夫婦のみ層が3,000万円、シニア夫婦・おひとりさま・多世代世帯が2,500万円となった。
[表4: https://prtimes.jp/data/corp/179222/table/20_4_bba9d77676dc3fbdac8e996368914b0b.jpg?v=202604300515 ]
※ 上表のNは「建物予算」の有効回答のみを対象に集計したもので、世帯タイプ別の全体件数(子育て99,001件/夫婦のみ20,031件/多世代14,150件/シニア夫婦10,346件/おひとりさま8,583件)とは一致しない。建物予算が未入力・未定の検討者は除外している。

子育て世帯と夫婦のみ層が同じ3,000万円帯にいる一方、シニア夫婦は子育てを終えたコンパクト志向と平屋志向の影響により、2,500万円帯へシフトしている構造が確認された。
考察 ─ 注文住宅市場は「単一マス」から「セグメント分岐」の時代へ
本調査の最大の示唆は、注文住宅市場が依然として子育て世帯を中核としつつも、シニア夫婦・夫婦のみ・おひとりさま・多世代という4つのサブセグメント(合計34.9%)を明確に擁する多層構造になっているという点である。

これらのサブセグメントは単に「数が少ない補助的市場」ではなく、それぞれが希望階数・予算・年代において子育て世帯とは異なる固有の構造を持っており、商品設計・エリア戦略・販促アプローチのすべてにおいて独立した対応を要求するセグメントとなっている。

特に、シニア夫婦の71.9%・おひとりさま層の65.5%が平屋を希望するという数字は、平屋商品の戦略的位置づけを「補助的なライン」から「シニア・単身向け主力商品」へと格上げする根拠となる。
業界へのインプリケーション
ハウスメーカー・工務店・住宅金融機関・住宅情報メディアに対して、本調査は以下の戦略提言を示唆する。
- 商品ラインアップの5タイプ対応: 子育て世帯向け二階建て主力ラインと、シニア・単身向け平屋主力ラインの2系統を最低限維持
- ターゲット細分化マーケティング: 単一の「注文住宅検討者」ペルソナではなく、世帯タイプ別5パターンのカスタマージャーニー設計
- シニア・単身向け平屋商品の戦略強化: 全検討者の12.4%(シニア夫婦+おひとりさま)が平屋を強く希望する明確な需要層
- 子供2人想定3LDK/4LDK商品の継続強化: 子育て世帯の48.7%という圧倒的需要を満たす標準モデル

今後の展望
タウンライフ未来総合研究所では、本調査で抽出された5世帯タイプをさらに深掘りし、続報「世帯タイプ別の希望土地サイズ」「子供人数別 LDK選好の差異」「都道府県別 世帯タイプ分布マップ」などを順次発表する予定である。

データソース・参照
元データ: タウンライフ家づくり 問い合わせデータ
出典: タウンライフ未来総合研究所調べ
参照URL: https://town-life.jp/


タウンライフ未来総合研究所について
タウンライフ未来総合研究所は、住宅に関する情報発信を通じて、変革と前進を繰り返し次世代へたしかなバトンを渡す、人々へ住生活に関連する豊かさを提供することを目的とした研究機関です。

タウンライフ株式会社について 
■会社概要
名 称:タウンライフ株式会社
設立年月:2003年9月
代表者:笹沢竜市
所在地:〒163-1440 東京都新宿区西新宿3丁目20番2号 東京オペラシティタワー40階
アクセス:京王新線「初台駅」東口直結
FAX:03-6381-6357
URL:https://townlife.co.jp/


■事業内容
・メディア事業(住宅系ポータルサイト「タウンライフシリーズ」の運営)
・成功報酬型アドネットワーク事業(ASP「タウンライフアフィリエイト」の運営)
・クリエイティブ事業・広告代理事業             
・民泊事業                 
・HRテック事業      

PR TIMESプレスリリース詳細へ