レノボ・グループの2023/24年度第4四半期および通期決算結果
配信日時: 2024-05-24 17:17:00
レノボの成長、2024年度第4四半期に加速 - ハイブリッドAIの機会をつかむ
(香港)- (ビジネスワイヤ) -- レノボ・グループ(HKSE:992、ADR:LNVGY)は、2023/24会計年度の第4四半期および通期の実績を発表します。当グループは第3四半期に成長を再開後、第4四半期においてはすべての事業グループの売上高が前年比増加したことを報告しました。グループ売上高は前年同期比ほぼ10%増加の138億米ドル、純利益は前年同期比より倍増した2億4800万米ドルとなりました。PC以外の売上高構成は、史上最高の45%を記録しました。 当グループの第4四半期および、下半期全体の業績は、レノボが昨年起こった業界の景気低迷を乗り越え、AIによる大きな成長機会を捉え、事業全体の勢いを加速したことを示しています。通期の収益は569億米ドル、純利益は10億米ドルでした。会計年度の下半期以降、レノボは前年同期比6%の収益成長を達成し、純利益率は上半期に前年同期比低下したものの、下半期には横ばいに回復しました。
当グループは、「ポケットからクラウドへ」のポートフォリオ、強力なエコシステムとパートナーシップ、フルスタックAI機能を活用することで、これまでにないAI機会の時代をリードしています。レノボは2023年10月に、年次Tech WorldイベントでAI戦略を発表した後、同社のAI PC第1弾、他のスマートデバイスに対応するAI機能、スマートインフラストラクチャ、スマートソリューションおよびサービスを発表しました。当グループは、自然なインタラクション、ヘテロジニアスコンピューティング、オープンなAIアプリケーションエコシステムに接続され、プライバシーとセキュリティ保護を持つ個人用ナレッジベースを備えたAI PCは、現在のプレミアムとしての位置づけから、今後3年間でメインストリームに移行し、業界の新たなリフレッシュサイクルを促進するものと予想しています。ハイブリッドAIも同様に、AIインフラストラクチャへの需要の高まりの要因となっており、お客様は特にAIのコンサルティング、設計、デプロイ、メンテナンスに関して、カスタマイズされたAIソリューションおよびサービスをこれまで以上に求めています。
中核となるAIとコンピューティング技術に重点を置く、レノボの継続的な取り組みとイノベーションへの投資は、「スマートなAIをすべての人に」というビジョンを実現し、AI時代をさらにリードすることを促進するものです。昨年度、当グループは研究開発人員数および研究開発費対売上高比率において最高記録を達成し、それぞれ26.2%、3.6%となりました。
今後の展望については、当グループは会計年度下半期の業績と勢いに後押しされており、来年に対する見通しは楽観的です。 引き続き、成長を加速し、事業全体の持続的な収益性を向上させつつ、AIにおいてリードし、イノベーションに投資し、ハイブリッドAIがもたらす前例のない機会を捉えます。
レノボの取締役会は、2024年3月31日に終了する会計年度の最終配当を1株あたり3.8米国セント(30.0香港セント)と発表しました。
楊元慶(会長兼CEO)のコメント:
「レノボの第4四半期結果は、事業全体において成長を再開できただけにとどまらず、ハイブリッドAIによるこれまでにない機会に後押しされ、事業の勢いが加速していることを明確に示しています。 インテリジェントな変革戦略と、イノベーションへの長年の投資を原動力として、当社はAI機能のフルスタックを構築し、革新的なAI PC市場開拓の最前線に立っています。AI時代において、当社は「スマートなAIをすべての人に」というビジョンを持っています。強力な実行力、絶え間ないイノベーション、オペレーショナル・エクセレンス、エコシステム提携を支えに、来年も持続的な成長を実現し、収益性を改善できると確信しています。」
財務ハイライト
23/24 第4四半期
100万米ドル単位
22/23 第4四半期
100万米ドル単位
変化
23/24年度
100万米ドル単位
22/23年度
100万米ドル単位
変化
グループ収益
13,833
12,635
9%
56,864
61,947
(8%)
税引前利益
309
130
137%
1,365
2,136
(36%)
純利益
(株主に帰属する利益)
248
114
118%
1,011
1,608
(37%)
純利益
純利益 (株主に帰属する利益 - 非HKFRS)[1]
218
284
(23%)
1,038
1,878
(45%)
1株当たり基本利益 (米セント)
2.02
0.95
1.07
8.41
13.50
(5.09)
ソリューションおよびサービスグループ(SSG):強力な成長と収益性を示し、AIソリューションを促進
23/24年度第4四半期および通年の業績:
前年比10%以上成長した売上高18億米ドル、21%を超える営業利益率(12四半期連続で、2桁の売上成長と営業利益率)を達成したことで、成長エンジンおよび収益貢献者としてのSSGの地位を強めました。通期の売上高は75億米ドルで、前年比12%の成長を示し、営業利益率は21%近くになりました。マネージドサービスおよび、プロジェクトおよびソリューションサービスの売上高の構成は、前年比5ポイント成長し、当四半期の事業全体の55%に相当します。Digital Workplace Solutions、TruScale for Hybrid Cloudといった主力製品は、共に急速な成長を示しました。機会および持続的な成長:
将来を見据えると、SSGは今後もAIネイティブおよびAI組み込みソリューション、サービスを構築するために迅速に行動することで、お客様の需要の高まりに応えます。Care of Oneプラットフォーム、サービスとしてのサイバーレジリエンシー、意思決定ツールLenovo Intelligent Sustainability Solutions Advisor(LISSA)は、AIの力を活用して高度に個別化された従業員エクスペリエンス、生産性の向上、セキュリティの強化、持続可能なIT選択を実現します。インフラストラクチャソリューショングループ(ISG):勢いを回復
23/24年度第4四半期および通年の業績
第4四半期には、前年比2桁成長(15%)を示し、ISGの当四半期の収益は25億米ドルに達したことで、売上高成長を再開しました。これは、第4四半期における最高記録です。ストレージ、ソフトウェア、サービス事業はいずれも急成長を遂げ、合計売上高は前年比50%以上増加しました。高性能コンピューティングの売上高は最高記録を達成しました。年間を通じて、ISGは3四半期連続で前四半期比で売上高成長を達成し、会計年度収益は過去2番目に高いものとなりました。機会および持続的な成長:
AIサーバーは、市場がAIインフラストラクチャに移行するにつれて、サーバー市場全体の2倍近くの速度で成長すると予想されます。ISGはポートフォリオを広範化し、パイプラインを転換することで新たな機会をつかみ、それと同時に従来型サーバー、エッジ、ストレージ、ソフトウェア、サービスの強みを活用することで、成長をとらえ、収益性を回復させます。インテリジェントデバイスグループ(IDG):堅実な成長、リーダーシップの強化
23/24年度第4四半期および通年の業績
IDGは引き続き、堅調な四半期を達成しました。22.9%の市場シェアにより、市場への強力なプレミアムとなり、業界屈指の収益性を示すことで、世界的な市場でのリーダーシップを強化しています。当四半期の収益は105億米ドル、通年では446億米ドルでした。PC事業は、5地域のうち4地域で第1位となり、北米では市場最高の市場シェアを達成しました。スマートフォン事業は大幅な成長を達成しました。前年比出荷量と収益の両方で2桁成長を遂げ、市場に大きなプレミアムをもたらしています。会計年度上半期の市場は予想よりも低迷しましたが、IDGの通期収益性は堅調でした。PC、タブレット、スマートフォンはいずれも、年度後半には成長を再開しました。機会と持続可能な成長:
今後の展望については、PC市場の規模は新型コロナウイルス以前のレベルに回復すると予想されており、スマートフォンはすでに前年比2桁の大幅な成長を再開しています。AI PCは今後3年にわたり徐々に、プレミアムからメインストリームへと成長する見込みです。レノボはAI PCの第1弾を出荷し、次四半期にはさらなる出荷を行い、PC市場の新たなリフレッシュサイクルを促進します。Smart Connectソフトウェアソリューションにより、AIをPCから携帯電話やタブレットに拡張し、デバイス間のシームレスなコラボレーションを築きます。ESGと企業のハイライト
前四半期の成果、発表、顕著な取り組みには次のようなものがあります。
レノボは、気候変動とサプライヤーの取り組みにおけるリーダーシップで地球環境保護非営利団体CDPから表彰を受けました。このリーダーシップランキングは、レノボの気候変動に対する現在のベストプラクティス実施、サプライヤーとの協力によるさらにサステナブルな未来への率先した取り組みを評価するものです。同グループはさらに、「ベスト・バリューチェーン・イニシアティブ」、「ベスト・グリーン・プロダクト」による表彰を受け、世界規模のCRNサステナビリティ・テック・サミットにおいて、「サーキュラー・エコノミー・カンパニー・オブ・ザ・イヤー」部門で「高評価」を受賞しました。2月には、レノボはUNESCOの「責任あるAIへの取り組み」に参加しました。これは、各社にAIがもたらす可能性のある望ましくない影響を「予防、軽減、是正」するよう呼びかけるものです。このコミットメントは、レノボ自体の社内における責任あるAI委員会への追加となるものであり、同委員会はあらゆるAI製品、サービス、ソリューションの倫理、法的、安全、プライバシー、説明責任をカバーするガバナンスの枠組みとなっています。[1] HKFRS測定は、損益を通じて公正価値で測定される金融資産の正味公正価値の変動、合併および買収に起因する無形資産の償却、合併および買収関連費用、事業再編およびその他の費用、書面プットオプション負債の再測定益を除外することによって調整されました。該当する場合は、それに対応する所得税効果も考慮されます。
Lenovoについて
レノボは、世界的なテクノロジー企業であり、年間収益は約620億ドルで、Fortune Global 500では217位にランクされています。180の市場で毎日何百万人もの顧客にサービスを提供しています。すべての人々によりスマートなテクノロジーを提供するという大胆なビジョンに焦点を当て、AIに対応し、AIに最適化されたデバイス(PC、ワークステーション、スマートフォン、タブレット)、インフラストラクチャ(データセンター、ストレージ、エッジ、高性能コンピューティング、ソフトウェア定義型インフラストラクチャ)、ソフトウェア、ソリューション、サービスなど、「ポケットからクラウドへ」のポートフォリオを備えた世界最大のPC企業としての成功を築きました。レノボは、世界を変えるイノベーションへ継続的に投資することで、どこにいても誰にとっても、より公平で信頼できる、よりスマートな未来を構築していきます。レノボは、Lenovo Group Limited(HKSE:992、ADR:LNVGY)として香港証券取引所に上場されています。詳しくは、https://www.lenovo.comをご覧ください。当社の最新ニュースについては、StoryHubをご覧ください。
レノボ・グループ
財務サマリー
当四半期および、2024/03/31に終了した年度
(in US$ millions, except per share data)
第4四半期
23/24 年度
第4四半期
22/23年度
前年比
23/24 年度
22/23年度
前年比
収益
13,833
12,635
9%
56,864
61,947
(8)%
売上総利益
2,428
2,143
13%
9,803
10,501
(7)%
売上総利益率
17.6%
17.0%
0.6 pts
17.2%
17.0%
0.2 pts
営業経費
(1,939)
(1,852)
5%
(7,797)
(7,832)
(0)%
研究開発経費
(営業経費に含まれる)
(532)
(550)
(3)%
(2,028)
(2,195)
(8)%
経費と収益の比率
14.0%
14.7%
(0.7) pts
13.7%
12.6%
1.1 pts
営業利益
489
291
68%
2,006
2,669
(25)%
その他営業外収益/(費用) - 純額
(180)
(161)
12%
(641)
(533)
20%
税引前利益
309
130
137%
1,365
2,136
(36)%
課税
(56)
(24)
124%
(263)
(455)
(42)%
当期/当年度利益
253
106
140%
1,102
1,681
(34)%
非支配持分
(5)
8
N/A
(91)
(73)
26%
株主に帰属する当期利益
248
114
118%
1,011
1,608
(37)%
株主に帰属する利益 - 非HKFRS[1]
218
284
(23)%
1,038
1,878
(45)%
EPS(米セント)
基本
希薄化
2.02
1.95
0.95
0.93
1.07
1.02
8.41
8.05
13.50
12.74
(5.09)
(4.69)
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プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ
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